こんにちは。才流の金森(@user_id_us)です。
私は普段、才流のコンサルタントとしてクライアント企業のマーケティング支援、才流のマーケティング強化に関わっています。その一方、個人としてはSEOからの集客メインのアフィリエイトメディアを運営しています。
こうした背景から、特定ページの検索順位を上げ、集客数を増やし、コンバージョンを獲得することに強い関心を持っています。
本記事では、才流で利用した、SEO・コンテンツマーケティングツールのミエルカ(MIERUCA)をレビューします。既存ページの検索順位を向上したい方や、集客・コンバージョンが期待できる新規キーワードを発掘したい方、ミエルカ(MIERUCA)の導入を検討されている方の参考になればうれしいです。
※本記事の内容は、2020年11月6日公開時点の情報です
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才流がSEOに注力するに至った背景・課題
才流では、Twitterをはじめ、note、YouTube、Podcast、ウェビナー、他社主催イベントなど、さまざまな媒体での情報発信に注力しています。とくに想像以上の成果が上がったのは、Twitter経由の認知獲得です。才流が公開する記事の多くは、Twitter経由の流入が目立ちます。
才流がおもなターゲットとしているのは、BtoB営業やマーケティングに携わる方々です。しかし、そのなかでTwitterを使っているのは一部の方でしょう。さらに認知を拡大するためには、ほかの有効なチャネルにもリーチする必要があります。
そこで検索ユーザーにもリーチすべく、BtoB営業やマーケティングに関する検索ニーズに応えるコンテンツの制作にも注力するようになりました。
これまでに制作したコンテンツと狙ったキーワードの例
これまでに以下のような記事を制作しました。
インサイドセールスとは?導入を成功させる113のチェックポイント
キーワード:インサイドセールス
オンライン営業・オンライン商談大全。導入のコツからツール選定まで
キーワード:オンライン営業、オンライン商談
ウェビナー(オンラインセミナー)成功ノウハウ|ツール選定から運営のコツ
キーワード:ウェビナー、オンラインセミナー
実際にこれらの記事経由でリード、および商談を獲得できており、コンテンツへの投資が事業の成長の軸になっています。
才流がSEOで実現したいこと
現在、才流がSEOにおいて実現したいことは以下の2つです。
- 過去記事改善によるSEOパフォーマンスの向上
- 新規テーマ(キーワード)の発掘
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのツールや、各コンサルタントのSEOに関するノウハウを駆使すれば、実現できたかもしれません。しかし、コンサルタントはそれぞれの担当案件もあり、自社のSEO改善は後回しになっていました。
そこで、効率的に実行できないかと考え、SEO・コンテンツマーケティングツールミエルカ(MIERUCA)を提供する、株式会社Faber Companyの月岡さんに相談しました。
ミエルカ(MIERUCA)を活用した、記事の改善方法
ここからは、月岡さんとの対談形式でお届けしていきます。
金森:今日はよろしくお願いします。月岡さんに、ミエルカ(MIERUCA)を使って才流のサイトの現状分析と改善提案をしていただきたいです!
月岡:任せてください!ミエルカ(MIERUCA)のツール画面をお見せしながら、どのようにコンテンツを改善し、検索ユーザーのニーズに応えていくのかを具体的に紹介します。
まず結論から申し上げると、以下のいずれもミエルカ(MIERUCA)を使えば実現できます。
- 過去記事改善によるSEOパフォーマンスの向上
- 新規テーマ(キーワード)の発掘
早速、1つ目の「過去記事改善によるSEOパフォーマンスアップ」の方法から説明しますね。対象コンテンツを決めましょう。具体的に改善したい記事はありますか?
金森:BtoBマーケティングの手法大全 – 社内会議で使える88個の施策アイデアです。「BtoBマーケティング」と検索しているユーザーのニーズに応えるように改善したいです。
2018年に記事公開後、2020年4月にリライトを行いました。リライト直後「BtoBマーケティング」で検索1位になったものの、5月のGoogleコアアップデート以降、悪い時は検索順位が7位〜9位程度まで落ちてしまいました。
月岡:わかりました。では、こちらの記事を改善するためにミエルカ(MIERUCA)でできることを紹介します。まずはサジェスト・インテンション機能を使ってみましょう。
サジェスト・インテンションで検索ニーズ、自社と競合の順位を明らかにする
月岡:はじめに、起点となるキーワードを入力します。今回は「BtoBマーケティング」ですね。すると「BtoBマーケティング」周辺のニーズがバブル図のように表示されます。円の大きさは“検索数”、円と円の距離は“ニーズの近さ”を表しています。
金森:どんなニーズのカタマリがあるかが、視覚的にぱっと理解できます!
あと自社URLと競合URLを入力して分析する機能もあるんですね。分析すると以下のような画像が表示されたのですが、どのように見ればよいのでしょうか?
月岡:「BtoBマーケティング」のサジェストキーワードごとに、自社サイトと競合サイトの順位を表示し、どこに差分があるかをチェックしています。とくに注目してほしいのは、状態の列に「改善」とラベルがついているキーワード群です。
たとえば以下のキーワードは、競合サイトが検索1ページ目にいるにもかかわらず、自社が検索1ページ目にはありません。つまり、競合サイトに比べてコンテンツが不足している可能性が高いのです。
- BtoBマーケティング セミナー
- BtoBマーケティング 戦略
- BtoBマーケティング とは
- BtoBマーケティング 事例
状態が「未発掘」となっているものは、自社・競合サイトも含め、検索ユーザーのニーズに応えられるコンテンツがない、もしくは不足しているキーワードです。つまり、この機能を使えば、新規テーマ(キーワード)も発掘できます。
自社のビジネスにマッチするキーワードで、状態が「未発掘」なら狙い目です。また、問い合わせなどコンバージョンが獲得できそうなキーワードであれば、検索数にかかわらず狙いにいくとよいでしょう。
既存の記事にユーザーのニーズに応えるコンテンツを付け加える
金森:「BtoBマーケティング」の周辺ニーズで獲得できていないキーワードはわかったのですが、「BtoBマーケティング手法」記事を改善する場合、具体的にはどう進めるべきでしょうか。
月岡:「改善」とラベルがついているキーワードの中から、ユーザーの理解を促しそうなものを選び、追加しましょう。
たとえば、冒頭に「BtoBマーケティングとは」のニーズに応える「BtoBマーケティングの定義」を説明するセクションを追加するのはどうでしょうか。ただし、長すぎるコンテンツは冒頭でユーザーが離脱する恐れがあります。
もし、別途で「BtoBマーケティングとは」の内容とマッチする記事があれば、対象の記事には概要だけを記載します。「詳細はこちら」と別の記事にリンクしておけば、情報をリッチにしつつユーザーの回遊も促せます。
記事のリライト方針を策定するには?
金森:もう1つのキーワードが「BtoBマーケティング 戦略」です。当社はBtoBマーケティングの戦略立案を得意領域にしているのに、そのニーズに応えられていないのはもったいないですよね。
月岡:では、次に「BtoBマーケティング 戦略」と調べているユーザーに応えるコンテンツについて考えましょう。記事をリライトする際もミエルカ(MIERUCA)の機能が役に立ちます。
ミエルカ(MIERUCA)には、検索上位に表示しているコンテンツの分析機能と、検索ユーザーのニーズに応えるための重要なトピックや文脈の分析機能があります。
重要なトピックと文脈を把握を把握する
月岡:画面左側に表示されているのは、該当キーワードで検索した際に検索画面で上位表示されるサイト内の重要トピックの分析結果です。単純にキーワードの出現回数順に並べているのではなく、そのトピックにおいて関係性や重要度が高いと判定したキーワードを上から順に並べています。
よって、出現回数が少なくても上位にあるトピックは「BtoBマーケティング 戦略」を語るうえで、重要である可能性が高いといえます。
さらにコンテンツチェック機能を使えば、コンテンツ内で抜け漏れのがある重要トピックの診断をもっと簡単にできます。
「コンテンツチェック」機能では、さきほど抽出した重要トピックがそのコンテンツ上(今回の場合は、BtoBマーケティング手法記事)でどれだけ網羅できているかをチェックできます。
たとえば、BtoBマーケティング手法記事では「営業部門」や「営業プロセス」などのトピックが出現していないことから、BtoBマーケティングと営業の連携の話が抜けている可能性があります。
BtoBの場合、営業とマーケティングの連携は欠かせません。BtoBマーケティングと営業の連携に関する内容を盛り込むことで、より多くのユーザーニーズに応えることができ、結果として検索上位に表示される可能性も高まるでしょう。
ただし、気をつけてほしいのは「コンテンツチェックで出現したキーワードをすべて入れてもダメ」ということです。キーワードだけ入っていても意味がありませんし、文脈上おかしな内容を挿入しても、ユーザーが混乱してしまいます。
金森:なるほど!自分たちはこれで十分と思っていても、想像以上に気づけていないことがありますね。第三者視点の診断こそ、ミエルカ(MIERUCA)の価値ですね。
重要トピックがどれくらい網羅されているかを検索上位サイトごとに分析する
月岡:また、ミエルカ(MIERUCA)では、競合コンテンツも含めて、どのトピックを強化すべきかがわかる比較分析もできます。上図では重要トピックがどれくらい網羅されているかを検索上位サイトごとに分析しています。
たとえば、「BtoBマーケティング 戦略」で検索2位のページは参考になる可能性は高いですね。1位のコンテンツは各キーワードでの順位がよくないのでトピックを網羅できていない可能性が高いですが、ドメインの強さなど別の要因で上位表示しているのかもしれません。
2位のページは、ほとんどのキーワードで上位表示されていることから、「『BtoBマーケティング 戦略』における重要テーマを網羅できている」と判断できます。
同様に自社コンテンツも分析できるので、「各キーワードで上位表示しない=重要なトピックが不足or欠落している」可能性を瞬時に発見できます。
金森:なるほど、競合調査の工数を削減し、精度高くリライトできますね。
新機能ではコンバージョンにつながる新規キーワードも提案してくれる
月岡:あと最近追加された新機能も紹介しますね(笑)
リスティング広告運用でコンバージョンに至るキーワードをすでに見つけている場合、「ミエルカ(MIERUCA)」ならそのキーワードを拡張して、コンバージョンにつながる新規キーワードの提案もできます。
この機能を使えば、コンバージョンキーワードを含まないけけれど類似した意図をもつキーワードや、それまで意外と思いつかなかったキーワードを抽出できます。マーケターの思いつきや勘だけでは限界がありますからね。うちのメディアでもコンバージョンを生むキーワードを多数発見できました。
コンテンツ制作のヒントとしてだけではなく、リスティング広告の出稿キーワード追加にも活用できるんじゃないかと思います。
金森:提案内容をもとに、どのキーワードを狙うか適宜判断が必要ですが、良い機能ですね!キーワード出しのヒントになります。
ミエルカ(MIERUCA)の提案をもとにリライトしてみた結果
ミエルカ(MIERUCA)を使った月岡さんの提案をベースに、「BtoBマーケティングの手法大全 – 社内会議で使える88個の施策アイデア 」の記事をリライトしました。
その結果、順位が落ちていた頃は「BtoBマーケティング」のキーワードで検索順位が8位でしたが、2020年10月15日時点では2位になりました。
今回取り組んだのは、以下の2つです。
- 「BtoBマーケティング」という基本情報を盛り込む
- 競合ページにあって自社にない重要トピックを確認し、自社オリジナル情報を盛り込む
ただし、営業との接続周りの内容をまだ盛り込めていないため、次回のリライトでは「営業との連携」に関する内容を強化する予定です。
また、ミエルカ(MIERUCA)の提案によって「BtoBマーケティング 事例」というキーワードで順位がついておらず、検索ニーズに応えられていないと判明しました。こちらも、現在コンテンツの作成を進めています。
まとめ
「新規記事を大量に書いているものの成果が出ない」「記事経由でもっとコンバージョン数を獲得したい」。こんな企業に過去記事のリライトはおすすめです。
理由は以下の2つです。
- 新規記事の作成より、成果が出るまでの時間が早い
- 流入やコンバージョンを獲得する記事は少数の特定記事に偏っていることがある
今回紹介したミエルカ(MIERUCA)は、リライトや流入改善施策を実行するにあたり便利なツールでした。
さいごに、1ユーザーとしてミエルカ(MIERUCA)を約1か月利用してみた感想をまとめます。
- ミエルカ(MIERUCA)の価値
- 未開拓の新規キーワード、競合に負けている重要キーワードがわかる
- 過去記事リライトの際、調査工数を削減しつつ、精度高くリライトできる
- こんなBtoB企業におすすめ
- オウンドメディア、ブログを運営しており、大量に記事を書いているが成果が出ない
- ノウハウはないが、SEO・コンテンツマーケティング施策に注力しようとしている
- 注意点
- コンテンツ制作にリソースを割けられないと、フル活用は難しそう
BtoB企業でミエルカ(MIERUCA)の導入を検討している方の参考になれば幸いです。ミエルカ(MIERUCA)は無料トライアルも提供しています。SEO・コンテンツマーケティングに注力している企業様は、ぜひ一度トライアルをしてみてはいかがでしょうか。
才流では成果が実証されたメソッドにもとづき、マーケティング戦略立案から施策実行まで支援しています。マーケティング活動で課題を感じている方はお気軽にご相談ください。⇒才流のサービス紹介資料を見る(無料)