
競合分析テンプレート。項目と方法をBtoB企業向けに解説
マーケティング戦略・施策を立案する上で必要になる「競合分析」は、工数がかかるため疎かになりがちですが、成果につながりやすい取り組みです。
本記事では、BtoB企業の競合分析における「競合分析のやり方がわからない」「競合分析をする際の分析項目がわからない」という課題を解決するため、競合分析テンプレート(Excel)を公開・解説します。
本テンプレートを参考に、ぜひ自社のマーケティング戦略・施策を考えるために、競合分析を実施していただけますと幸いです。
競合分析テンプレート(Excel)のダウンロードはこちら
※個人情報の入力なしでダウンロード可能ですので、ぜひご活用ください。
以下より、競合分析テンプレートの各項目を簡単に説明します。
サイト分析
まずは、公開されているWebサイトを閲覧して分析します。
- 「メインメッセージ」は、ファーストビューに記載されているキャッチコピーを記入します
- 「製品・サービスの特長」は、トップページもしくは特長ページの情報を参考に記入します
- 「主要コンテンツ」は、グローバルナビゲーションの項目を記入します
- LP(ランディングページ)のように1ページ完結型のコンテンツの場合、コンテンツの見出し(h2タグ)をピックアップしてください
- 「導入社数」は、Webサイトに明記されていればその情報を記入します
- 前提として、どの程度売れている製品・サービスなのかを把握しておくことは重要です
- 「主要な導入企業」は、トップページや事例ページに掲載されているロゴや、事例コンテンツから判断し、記入します
- 業種や企業規模など、導入企業に共通する(もしくは偏りがある)特徴を把握できます
- 「特徴的なコンテンツ」は、可能であれば全ての競合サイトを閲覧して比較した上で記入します
- 「価格」は、サイトに表記があれば記入します
- 「CTA」は、重要な分析項目です。ページごとに異なるCTAが設置されている場合もありますので、全てのページを閲覧した上で記入します
- 「titleタグ」と「meta keywords」は、ソースコードを確認して記入します
- titleタグを調べることにより、そのWebサイトがSEOで重視しているキーワードの判別に役立ちます
- ただし「meta keywords」は、記載がないサイトも多いです
アクセス分析
アクセス分析に関しては、「eMark+(イーマークプラス)」や「Ahrefs(エイチレフス)」などのツールで調査できます。
- 「ユーザー数」と「ページビュー数」は、「eMark+(イーマークプラス)」にて調査できます
- 無料版の場合、PCのみのアクセスデータ(モバイルは有料契約が必要)となりますが、BtoBにおいてはPCのみでも傾向はつかめます
- 「主要なオーガニック流入キーワード」と「主要なリスティング広告流入キーワード」は、「Ahrefs(エイチレフス)」にて調査できます
※執筆現在の2020年12月では、「Ahrefs(エイチレフス)」の月額利用料金は$99〜。
SNS分析
SNS分析では、FacebookやTwitterなどの企業アカウントを分析します。企業アカウントを保有していない場合でも、代表の方など影響力が大きい個人アカウントを保有している場合、そちらを分析しましょう。
- 競合他社の「Facebookフォロワー数」と「Twitterフォロワー数」は、SNSが重要なチャネルになっている場合ではベンチマークすべき数値です
- SNSで「投稿している主なコンテンツ」を分析することで、競合他社が発信しているコンテンツを網羅的に知ることもできます
プロモーション施策分析
WebサイトやSNS投稿を分析することで、セミナー・イベント、発信しているコンテンツがわかります。
- プロモーション分析は、明確層、顕在層、準顕在層、潜在層ごとに実施しているプロモーションを記入します
- なお、リスティング広告やFacebook広告などのWeb広告の実施状況は、「Ghostery」というツールを用いれば、分析/調査できます
- また、サービス名や会社名でのニュース検索によって、プレスリリースや寄稿記事などのPR活動の確認もできます
営業ヒアリング分析
最後に、現場をよく知る営業担当者にヒアリングを行います。コンペなどで競合他社と相対する営業の意見はとても貴重です。
- 競合他社の顧客がどんな特徴を有しているかをヒアリングし、「顧客の特徴」に記入します
- 業種や企業規模が偏っていたり、特定の課題を解決しているなどの特徴をもっていることが多いはずです
- 競合他社の独自の価値・強みをヒアリングし、「バリュープロポジション」を記入します
- 実際に顧客と接している営業しか把握していない情報もあるでしょう
- 「価格」では、サービスサイトに表記されている価格ではなく、現場で提示されている”実際の価格”をヒアリングし、記入します
- どのくらい値引きをしているかなど、現場の情報は非常に参考になるはずです
競合分析を行うことで、新しい発見やネクストアクションが見えてきます。
ぜひ、本テンプレートを用いて網羅的な競合分析をお取り組みいただければ幸いです。
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※個人情報の入力なしでダウンロード可能ですので、ぜひご活用ください。