アップデートし続けない企業サイトは、用をなさない。 | DOER NOTE

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アップデートし続けない企業サイトは、用をなさない。
栗原 康太
  • 著者/栗原 康太
  • 株式会社才流 代表取締役社長

アップデートし続けない企業サイトは、用をなさない。

以前、『サイトリニューアルなんて、悪いこと言わないから止めたほうがいい』という記事を書いたけど、リニューアルはおすすめしないとして、ではどういう形が望ましいと思っているか。

 

結論、スタートアップ企業がプロダクトを開発する時のように、コーポレートサイトやサービス紹介サイトも、まずは素早くリリースし、その後、改善を繰り返しながら最適化していくかのが理にかなっている。

 

納品主義からアップデート主義へ

従来のWebサイト制作では、要件定義から納品までの数ヶ月、大きなエネルギーを注ぎ、リニューアル後は、急速に何もしなくなることが多かった。

 

一方、当社が汎用性高くおすすめしている「アップデート型のWebサイト制作」は、まずは素早くリリースしてしまい、その反応を見ながら即興的に改善を繰り返し、むしろ、その改善活動により多くのエネルギーを割く考え方。

 

納品型からアップデート型への変化は、敏腕編集者である箕輪厚介さんのブログ記事『アップデートネイチャーの時代』でも紹介されている。

 

 

これらの記述にアップデート主義の特徴は詰まっているだろう。

 

すでにソフトウェア開発の世界は、ウォーターフォール型から、アジャイル、リーンスタートアップ型で作られるようになって久しい。ところが、マーケティング活動の基盤となるBtoB企業のコーポレートサイト/サービスサイトでこの考え方で構築・運営されているところはまだまだ少ない。

SmarHRさんのサイトは、見るたびにページが変わっているのでアップデート型で作られていると推測してる


リリース後に改良していくことを前提に作る

具体例で説明しよう。

 

先日、4月2日に当社のコーポレートサイトをリニューアルした。

 

決めたのは、4月2日にリリースをすることと、サイト内に『DOER NOTE』というメディアを持つこと。それ以外のページは完成度60-70%だったけど、後から80→90→100→120%に改良していけば良いので、プロジェクトを進めながら、気づいた課題や要望は「リリース後、改善タスク」としてまとめ、まずは素早いリリースを優先した。

 

そして、リリースした当日から、ユーザの反応を見ながら、ガンガン改善をはじめ、すでに以下のようなアップデートを行っている。

 

 

これらをリリース前に計画していたら、リリース日は確実に後ろ倒しになっていた。

 

リリース後は当初想定していなかった反応や気付きがあり、「リリース後、改善タスク」の優先順位も大きく変わったし、最新のデータに基づいた施策立案ができるようになり、無事、『リニューアル成功』といえる成果が生まれている。


アップデート主義の優位性

個人的に感じる、アップデート型のWebサイトの利点は以下の3つだ。

 

1.学習しながら作るので効果が出やすい

素早くリリースすることで、顧客の反応が得られ、データも溜まり、打ち手の精度は高まっていく。結果として、アクセス数や問い合わせ数などの成果を出しやすくなる。

 

2.手数が増えるので効果が出やすい

従来のWebサイト制作のように「作って終わり」ではないので、当然、リリース後も継続して改良していく。当然、1年、2年スパンで見た時の打ち手の数ははるかに多くなる。そして、多くの場合、実行した打ち手の数とWebサイトの成果は比例する。

 

 

3.制作側も、発注する企業側も精神的に楽

数ヶ月以上の時間をかけて完璧なものを作ろうとすると、依頼する側、受託する側の双方に精神的なプレッシャーが強くかかる。そして、継続的なプレッシャーは生産性を大きく下げる。

 

その点、アップデートする前提で企業サイトを作れば、仮に80点の物が出てきても「あとで100点にすればいいかー」、というマインドセットになりやすく、依頼側、受託側ともにプレッシャー少なく仕事を進められるようになる。そして、適切な心理状態は生産性を大きく上げる。

 

そもそも、顧客のニーズや社内の状況が変わる中で、「完成品」なんてありえない。変化が早く、不確実性が高まっている現代、「常にアップデートし続ける」というマインドセットが望ましいだろう。


納品主義の企業サイトから、アップデート主義の企業サイトへ

今回、アップデート主義のWebサイト制作を自社で実践してみて、明らかにこのやり方が望ましいと思った。

 

 

嘘のような本当の話が世の中には溢れている。

 

ユーザーペルソナやカスタマージャーニーをしっかり作り、ログ解析や競合分析を精緻に行い、的確な戦略・戦術を立案し、デザインやコンテンツにこだわるのはもちろん大切。ただ、大前提として「試行錯誤し続ける」姿勢・プロセス・体制がなければ、それらは意味をなさなくなる。

 

まずは、試行錯誤できる状態を作った上で、大局的な打ち手をしっかりやっていく。マーケティング上、企業サイト/サービス紹介サイトが重要な会社であれば、アップデート主義のWebサイト制作をおすすめしたい。

 

※プロジェクトの進め方のアドバイスや制作・運用自体も請け負ってますので、お気軽にご相談ください。

栗原 康太
  • 著者/栗原 康太
  • 株式会社才流 代表取締役社長

株式会社才流(サイル)を経営する傍ら、コーポレートメディア『DOER NOTE』を運営中。専門はBtoBマーケティング。 Twitterアカウント

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