2022年11月に公開されて以降、多くの方が関心を寄せ、凄まじい勢いで利用者を増やしているChatGPT。「Chat GPTの出現でホワイトカラーの大半が仕事を失うかもしれない」と警鐘を鳴らす人もいます。
ただ、現時点のChatGPTの機能では業務のすべてを置き換えるのは難しく、一部を手伝ってもらう”業務の補助”が正しい使い方といえます。「いかに使いこなすか」がChatGPTにおける直近のテーマといえるでしょう。
今回は、コンテンツマーケティング業務におけるChatGPTの使い方を12パターンの例とともにご紹介します。
ChatGPTとは?
まずはChatGPTの基本情報について、簡単に解説します。
ChatGPTとは、OpenAI社が開発した自然言語処理のAIモデル「GPT」を搭載した、対話型のAIチャットツール。2022年11月30日のリリース以降も進化を続けており、従来の言語モデル「GPT-3.5」から言語処理能力が大幅に向上した「GPT-4」が2023年3月14日にリリースされました。
GPT-4とは
ChatGPTの言語モデルシステムの最新バージョンであるGPT-4は、言語モデルの性能を表すパラメータ数がGPT-3.5の約3,550億個から約100兆個に増加。機能としては、取り込める単語数が2,048個から25,000個に増えたほか、画像や写真から文章を出力できるようになりました。
情報の正確性に関してはまだ欠陥はあるものの、OpenAIがGPT-4を発表した際には、「司法試験の模擬試験の回答において、GPT-3.5では受験者の下位10%ほどだったスコア水準が、GPT-4では上位10%のスコア水準になった」と語られています。
※参考:「GPT-4」発表 日本語でもChatGPT英語版より高性能、司法試験で上位10%、「この画像何が面白いの?」にも回答
ChatGPTを業務で活用する場合、入力の自由度と情報の正確性が高いGPT-4を使用するのがおすすめです。なお、GPT-4を使用するには、月額20ドルのサブスクサービス「ChatGPT Plus」に登録する必要があります(GPT-3.5は無料で使用可能)。
ChatGPTの仕組み
ChatGPTの仕組みについては専門的かつ複雑なので詳細は割愛しますが、簡単にいうと「後に続きそうな単語をつなげる」仕組みで文章を作成しています。
昔々、 昔々、あるところに 昔々、あるところにおじいさんと 昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが・・・ |
このように、ChatGPTは“パターン認識”をして出力しているので、綺麗で自然な文章ではあるものの、創造的な文章を生み出すことには向いていません。
ChatGPTの強みと弱み
ChatGPTを業務で活用する上では、強みと弱みをきちんと理解しておく必要があります。
主な強みと弱みは以下の通りです。
強み | 弱み |
■自然なやり取りができる■知識量が豊富にある■さまざまな業務の時間短縮に使える | ■正確性に欠ける場合がある■情報の鮮度が低い■質問力が問われる |
実際にChatGPTを使用した方であれば、その自然なやり取りに驚いた方も少なくないでしょう。会話をする感覚で情報を得られ、検索エンジンとは違った体験ができるのはChatGPTの大きな強みといえます。
また、ChatGPTはWeb上の膨大なデータを学習しているため、知識量は豊富です。しかし、2021年9月までのデータを使用しているので情報の鮮度は低く、正確ではない回答が出るケースもあります。
ChatGPTはその強みを活かすことで、さまざまな業務に活用できますが、正しく意味のある回答を得るためには「プロンプト」と呼ばれる命令文を工夫する必要があります。
※プロンプト例について詳しくは後述します。
【ChatGPTを活用できる業務例】 ・文章要約 ・校正 ・コピーライティング ・コンテンツの骨子作成 ・アイデア出し(ブレスト) ・データの分析 ・プログラミング ・調査 ・翻訳 ・顧客対応 |
今回はこの中でも、コンテンツマーケティングにおける活用法を詳しくご紹介します。
ChatGPTの効果的な使い方
まずはChatGPTを使うための基本知識として、注意したいポイントと使いこなすコツを押さえておきましょう。
ChatGPTを使う上で注意したいポイント
先述したように、ChatGPTはあくまでも補助的な役割であり、”たたき台”として使うのが正しい使い方といえます。
・そのまま使わない
・意図した回答が得られない場合がある
以上の2点は心得ておきましょう。
ChatGPTの回答は、情報が正しくないことも珍しくないので情報の精査は必要です。チグハグな回答になるケースもあるため、意図した回答が得られるようにプロンプトを作成しなければなりません。
プロンプトを作成する上でのコツ
プロンプトとは、ChatGPTが応答を生成するための命令文ですが、構成する基本要素には以下の4つがあります。
命令(指示)
文章作成、要約、添削、翻訳、分類など特定のタスクを実行させるための命令、指示。
文脈(前提、背景など)
命令によるアウトプットをより精度の高いものにするための前提、背景情報。
入力データ(素材など)
要約・校正前の文章やキーワードリストなどアウトプットするために必要なデータ。
出力指示子(フォーマット・フレームワーク・出力条件など)
文字数や言語などアウトプットの形式を指定するもの。
必ずしもこれらすべてを用意する必要はありませんが、この4つを意識することで求める回答を得られやすくなります。
上記の点を踏まえて、意図した回答を得るためのプロンプトを作成するコツを3つご紹介します。
コツ① 具体的に質問する
ChatGPTは曖昧な依頼(複数の意味を持つ言葉を使った質問)をすると、意図しない回答が返ってくる可能性があります。
たとえば、IT用語のひとつ「Cookie(クッキー)」を調査したい場合、「クッキーについて教えて」とプロンプトに入力すると、お菓子のクッキーについての回答が返ってきます。この場合、「IT用語のクッキーについて教えて」と入力するのが正解。もしくは、「Cookieについて教えて」ときちんとローマ字で入力すれば問題ありません。
上の例は少し極端ですが、ChatGPTのプロンプトにはできるだけ具体的なアウトプットイメージを伝えることが大事です。
「Webサイトを閲覧したときに出てくるCookieについて、ITに詳しくない私にもわかるように教えてください」
「この文章を小学生でもわかるように要約してください」
「30代女性に刺さるようなタイトルを3つ考えてください」
「実例を交えて教えてください」
また、「私はマーケティング担当者です」など役割や前提情報を入力することでも回答の精度が高くなる可能性があります。
コツ② 制限や条件を与える
ChatGPTは自由形式で回答してくるので、プロンプトの時点である程度の制限や条件を与えないと、意図した回答を得られません。
たとえば、単に「文章を要約してください」と依頼するよりも、以下のように条件を与えた方がイメージに近い文章に仕上げてくれます。
以下の条件をもとに、文章を要約してください。
・丁寧な文章表現にする
・具体例を挙げる
・300文字以内に収める
調査に活用する場合も対象範囲を狭めることで、より深い情報を提供してくれます。
以下の条件で調査してください。
・地域は日本に限定する
・2010年以降のデータを使う
・すべての情報を1つの表にまとめる
文章作成や情報収集の際に、フレームワークを指定するのもよいでしょう。
「文章をPREP法(※)で書き直してください」
「サービスの特徴をSWOT分析(※)を用いて教えてください」
※PREP法・・・結論・理由・具体例・結論の流れで伝える方法
※SWOT分析・・・「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4項目で分析する方法
コツ③ 追加で質問する
ChatGPTは前の文脈を加味して回答してくれます。回答が不十分なとき、もっと深掘りして知りたいときは追加で質問しましょう。
「他の方法も教えて」
「具体例を教えて」
「なぜそうなるの?」
「何を参考にした?」
なお、ChatGPTは単語の意味は分かっても、「てにをは」など助詞の使い方や文法によっては異なる回答になるケースがあるので、追加で質問(または指示)することでChatGPTとの認識の齟齬を解消できます。
以上の3点を踏まえて、ChatGPTのプロンプトを作成しましょう。
【ケース別】コンテンツマーケティングで使えるプロンプト例
いくつかのケーススタディーに分けて、コンテンツマーケティングで使えるプロンプト例をご紹介します。プロンプトに対する回答を掲載している箇所がありますが、ChatGPTは文脈や前提条件によって同様の回答にならない点にはご留意ください。
ケース① 要約
文章の要約は、Webコンテンツを制作するときのリード文やメタディスクリプション(※)に活用できます。X(旧Twitter)の告知文を考えてもらうのもよいでしょう。
※メタディスクリプション・・・検索結果画面に表示される記事内容の説明文
【プロンプト例】
以下の条件をもとに、小学生でもわかるようにページを要約してください。
条件
・200文字前後
・丁寧な文章表現にする
・専門用語は使わない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(テキスト)
【プロンプト例】
あなたはSEOの専門家です。
以下の文章を100文字前後に要約して、思わずクリックしたくなるようなメタディスクリプションを作成してください。
#キーワードは必ず使用してください。
#キーワード
・BtoBマーケティング 手法
・BtoBマーケティング 事例
・リード獲得
#文章
BtoBマーケティングにおけるリードを獲得するのに有効な手法としては、SEOやWeb広告、SNS広告、ホワイトペーパー、テレアポ、メールDMのほか、テレビCMや新聞広告といったマス広告が挙げられます。それぞれ一長一短があるため、マーケティング担当者はそれぞれの特徴について理解して、自社に最適な手法を選ぶ必要があります。
この記事では、BtoBマーケティングのリード獲得に有効な手法について解説するとともに、それぞれの手法ごとに成功事例を国内と海外で5社ずつ紹介します。
【回答】
ケース② 校正・添削
ChatGPTは前述した要約、そしてこの校正・添削はプロンプトをそこまで工夫しなくても、精度の高い回答を得られます。ただし、ChatGPTはユーザーが入力した情報を学習するので、機密文章や個人情報は入力しないほうがよいでしょう。
【プロンプト例】
以下の文章から誤字・脱字、タイプミスを見つけて下さい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(テキスト)
以下の文章を小学生にも伝わる文章に改善してください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(テキスト)
校正や添削をするためのポイントをアドバイスしてもらうような使い方もおすすめです。
【プロンプト例】
以下の文章をSNSで公開する場合、想定されるリスクをリスト形式で3つ教えてください。
BtoBマーケティングを成功させるための条件と手法について解説しました。マーケティング活動に課題を感じている方はぜひ参考にしてください!!
【回答】
ケース③ アイデア出し
ChatGPTは、コンテンツのタイトルやキャッチコピーなどのアイデアを出すためのブレスト相手としても活用できます。
【プロンプト例】
私はデジタルマーケティングに関するブログを書いています。
以下の記事タイトルを、より注目や興味を集めやすいようにするにはどうすればいいですか?
改善点を3つ提案してください。
デジタルマーケティングの基本と戦略設計のポイントについて解説
【回答】
また、「その他のタイトル候補を教えてください。」と入力すると、追加でいくつかのタイトル案を提示してくれます。
キャッチコピーのアイデアを提示してもらう場合は、以下のようになります。
【プロンプト例】
私は人材派遣サービスのマーケティング担当者です。
以下の条件でこのサービスのキャッチコピーを考えてください。
・ターゲット顧客はITエンジニアが不足している中小企業の採用担当者
・ターゲット顧客の課題は書類選考のコスト(時間、人手)がかかっている
・サービスの特徴は求職者と面談をして、優秀な人材を厳選している
【回答】
キャッチコピーを聞く場合は、対象となるターゲットやサービスの情報を過不足なく入れると筋のいい回答が得られやすくなります。
新規事業のアイデアを教えてもらうような使い方もできます。
【プロンプト例】
私たちはホームページの制作会社です。
オズボーンのチェックリストを使って、新規事業のアイデアを3つ考えてください。
【回答】
新規事業アイデアのブレストに使えるフレームワークはいくつかありますが、ChatGPTにおいてはオズボーンのチェックリスト(※)がもっとも汎用性が高いでしょう。
※オズボーンのチェックリスト・・・以下の項目に答えることでアイデアを発想する手法
(他の方法で)転用できないか?
(似たような業務から)応用できないか?
(違う形に)変更できないか?
(物理的な大きさや時間などを)拡大できないか?
(物理的な大きさや時間などを)縮小できないか?
(他の素材やアプローチで)代用できないか?
(他の言葉や場所に)置換できないか?
(順番や上下を)逆転できないか?
(目的を)結合できないか?
ケース④ キーワードリスト(コンテンツ案)の提示
コンテンツ案は、以下のように最初にザックリとした質問をして、その回答から深掘りたいポイントを追加で質問していく形でイメージを固めていくのがおすすめです。
【プロンプト例】
「BtoBマーケティング」をテーマにした記事を作成したいです。
対象となる検索キーワードとコンテンツアイデアを教えてください。
【回答】
提示されたコンテンツアイデアをもとに具体的なペルソナや構成案をChatGPTに作成してもらうこともできます。※ペルソナおよび構成案の骨子作成に関しては後述しています。
また、すでにキーワードリストがある場合は、それらをグルーピングしてもらうこともできます。
【プロンプト例】
以下のキーワードリストを意図ごとに分類してください。
#キーワードリスト
BtoBマーケティング
BtoBマーケティングとは
BtoBマーケティング 事例
BtoBマーケティング 支援
BtoBマーケティング BtoCマーケティング 違い
BtoBマーケティング コンサルティング
【回答】
ケース⑤ コンテンツのペルソナ作成
コンテンツを作る上では、読者のペルソナを設定することが重要となります。ChatGPTで想定されるペルソナを提示してもらいましょう。
【プロンプト例】
キーワード「BtoBマーケティング」に関する記事を書きたいです。
想定される読者のペルソナを作成してください。
【回答】
また、インタビュー記事を作成する場合は、こちらでペルソナを設定して、質問することで事前に想定される回答を引き出すことができます。
【プロンプト例】
以下の山田太郎さんになりきってください。
## 山田太郎さんのプロフィール
名前:山田太郎
性別:男性
居住地:東京都
年齢:35歳
職業:人材派遣会社の広報・マーケティング担当者
会社規模:300名
業務:自社サイトの設計・改善、自社ブランディングに関するプロモーション活動
課題:新規顧客が開拓できていない。
これからあなたにインタビューをします。
私があなたに質問をしますので、それに対して回答してください。
上記のように設定することで、ChatGPTが山田太郎さんとして、あらゆる質問に回答してくれます。
ケース⑥ コンテンツマップ作成
いくつかのコンテンツ案(またはキーワードリスト)が浮かんだら、コンテンツマップ(※)の制作にもChatGPTは活用できます。
※コンテンツマップ・・・Webサイトのコンテンツ構成を可視化した図
【プロンプト例】
以下のキーワードとフェーズを掛け合わせて、コンテンツマップを作成してください。
縦軸:キーワード
横軸:フェーズ
# キーワード
BtoBマーケティング
BtoBマーケティング戦略
リードジェネレーション
インバウンドマーケティング
デジタルマーケティング
メールマーケティング
# フェーズ
認知
興味・関心
検討
導入
【回答】
コンテンツマップは新規で制作するコンテンツ(キーワード)を対象に作ることが多いですが、すでに公開しているコンテンツで作るのもおすすめ。”コンテンツギャップ”を特定でき、サイト改善に活かせるでしょう。
ケース⑦ コンテンツの骨子作成
コンテンツのテーマが決まったら、その骨子(構成)を考えてもらいましょう。
【プロンプト例】
私は50代〜60代のビジネスパーソンをターゲットにしたデジタルマーケテイングに関する記事を作成します。
「デジタルマーケティングの基本について分かりやすく解説」
この記事の構成案の見出しを提示してください。
また、各見出しごとに200文字以内で解説してください。
【回答】
コンテンツの骨子作成では、とりあえず王道のタイトルを考えて、それを元に構成を考えてもらうような使い方がよいでしょう。また、タイトルの別案をChatGPTに聞いて、その中から良いと思うものを選択して、それを元に構成を考えてもらうのもおすすめです。
ChatGPTは記事コンテンツだけでなく、セミナーなどのイベントを実施したときのアンケート調査、メルマガの骨子作成、動画コンテンツのストーリー作成にも活用できます。
【プロンプト例】
私は「WebマーケターのChatGPT活用」に関するセミナーを主催します。
セミナー終了後に、満足感・理解度に関するアンケート調査を実施します。
構成案を提示してください。
【回答】
【プロンプト例】
私はChatGPTのセミナー開催を告知するメールマガジンを出します。
以下を参考に構成案を提示してください。
・メインターゲットは20代〜30代のビジネスパーソン
・100名先着順のセミナーである
【回答】
ケース⑧ コンテンツカレンダー作成
制作するコンテンツが決定すれば、それらのコンテンツをいつどこで公開するかのスケジュールを管理するためのコンテンツカレンダーを作りましょう。
【プロンプト例】
以下のキーワードリストで23年5月のコンテンツカレンダーを作ってください。週2記事公開予定です。
カレンダーにはコンテンツのタイトル、概要を書いてください。
#キーワードリスト
BtoBマーケティング
BtoBマーケティングとは
BtoBマーケティング 事例
BtoBマーケティング 支援
BtoBマーケティング BtoCマーケティング 違い
BtoBマーケティング コンサルティング
【回答】
また、記事制作にかかるタスクの洗い出し、スケジューリングにもChatGPTは活用できます。
【プロンプト例】
このBtoBマーケティングの記事を1週間(月曜日〜金曜日)で作成したいのですが、どのようなスケジュールでどんなタスクをこなせば良いですか?
デザイナーは1名いて、1日1枚の画像作成を依頼できます。
【回答】
ケース⑨ 画像(イラスト)のアイデアおよび挿入箇所の提案
記事のサムネイル画像や記事内に挿入する画像をChatGPTに提案してもらうこともできます。事前にコンテンツのタイトル案および骨子を作成してもらった上で、提案してもらいましょう。
【プロンプト例】
上記のアウトラインで記事を作成する場合のサムネイルのアイデアを教えてください。また、記事中に挿入する、読者の理解を助ける図解はどこにどんなものを入れたらよいかを教えてください。
※上記は「『BtoBマーケティングとは?基礎知識解説』の記事のアウトラインを教えてください。」の回答に対する追加依頼をした場合のプロンプト例です。
【回答】
ケース⑩ CTA作成(コーディング)
ChatGPTでCTA(※)を実装することもできます。
※CTA・・・シーティーエー/Call to Actionの略。ユーザーに起こして欲しい行動をボタンやリンクで表示したもの。「行動喚起」と訳される。
【プロンプト例】
あなたはWordpressエンジニアです。
WordPressにカスタムHTMLを追加して、記事内にCTAゾーンを設けたいです。HTMLを提案してください。
CSSは別途つけることができないためHTMLで見た目の実装もしたいです。
【回答】
追加依頼をすることで、CTAボタンの設定、ボタン内のテキストを指定するなどの調整も可能です。
ケース⑪ 情報調査・収集
ChatGPTは膨大なデータの中から適切な情報を整理して教えてくれるので、自分で検索するよりも効率的に情報調査・収集ができます。
【プロンプト例】
インバウンドマーケティングの成功事例を国内と海外の企業に分けて、それぞれ3つ教えてください。
【回答】
【プロンプト例】
自動車業界の市場規模と市場動向を以下の条件で調査してください。
条件
・対象期間は2015年以降のデータ・資料
・使用したデータ・資料の情報も明記する
【回答】
ChatGPTは膨大なデータを保持しているものの、2021年9月までのデータであること、そして、その材料はすでにWeb上に公開されている情報であることは心得ておきましょう。新しい示唆を得られるものではありません。
なお、AIチャット機能を搭載した検索エンジン「Bing AI」は現在インデックスされている情報から探してくれるので、最新の調査・情報が目的であればそちらを使うのもよいでしょう。
ケース⑫ 文章作成のアドバイス
ChatGPTは文章を作成するにあたって、専門的な観点からアドバイスをもらうような使い方もできます。
【プロンプト例】
私たちは、IT人材派遣サービスのプレスリリースを出します。
法務の観点から注意すべきポイントを教えてください。
【回答】
【プロンプト例】
代理店契約を締結する際の論点を挙げてください。
【回答】
サービスや契約内容に関して、事前にChatGPTに学習させるのもよいですが、社外へ露出してしまう可能性があるため、社外秘の情報や個人情報は入力しないのがベターでしょう。
コンテンツ作成用プロンプトテンプレート
コンテンツマーケティング業務は多岐にわたるため、先ほどご紹介したプロンプトも一例に過ぎません。ChatGPTは工夫次第で活用法は無限に広がります。
今回はコンテンツマーケターがとくに使用する頻度が多い、文章作成とコンテンツ作成に関するプロンプトをテンプレートとしてまとめました。ケース別に「役割/前提情報」「依頼内容」「条件」を記載しているので、これらを組み合わせてご活用ください。
※個人情報の入力は必要ありません。クリックするとダウンロードされます
ChatGPTは1回で完璧な回答を得るのは難しいので、追加で質問しながら欲しい情報を引き出しましょう。なお、回答が途中で切れてしまうときは「続けて」と入力すると、その続きを回答してくれます。
ChatGPTはとにかく使ってみることが大事なので、色々な場面で使ってみて、自分なりの活用法を見つけましょう。
ChatGPTの最新情報をキャッチアップする方法
ChatGPTは今後も凄まじい進化が期待されており、機能がアップデートされれば、その活用法も変わってきます。ChatGPTを使いこなすためには、常に新しい情報をキャッチアップするようにしましょう。
ChatGPT(および生成AI)の最新情報をキャッチアップするのにおすすめなのが、以下の2つの方法です。
①海外テックメディアから生成AI関連のニュースを拾う
ChatGPTの最新情報は、Open AIの公式サイトも含め、海外のテックメディアで数多く発信されています。海外のテックメディアも膨大な数があるので、気になるサイトをRSSリーダーに登録しておくのがおすすめです。
【おすすめサイト】
OpenAI公式ブログ
TechCrunch
WIRED
CNET Japan
GIZMODE
②X(旧Twitter)で生成AI界隈の有識者をフォローする
X(旧Twitter)でAI界隈の有識者をフォローすることでも最新情報をキャッチアップできます。
【おすすめのX(旧Twitter)アカウント】
サム・アルトマン(OpenAI/CEO)
グレッグ・ブロックマン(OpenAI/CTO)
サンダー・ピチャイ(Google/CEO)
おわりに
今回ご紹介したChatGPTの使い方も初歩的なものが中心であり、コンテンツマーケティング業務においてChatGPTを活用できる場面は多岐にわたります。
ChatGPTを上手に使いこなすためには、とにかく使ってみることが大事です。色々な場面で使ってみることであなたなりの使い方も見つかるでしょう。そして、ChatGPTは今後もさらなる進化が予想されるので、日々新しい情報をキャッチアップするようにしましょう。
才流がわかる3点セット(会社概要・支援実績・サービスの特徴)をダウンロードする
監修
経営コンサル、EC・メディア運営事業、コンテンツマーケティング支援の経験を経てカオナビに入社し、リード獲得・ナーチャリング部門を管掌。メディア運営を中心としたWebマーケティングに長く貢献。株式会社才流ではマーケティングコンサルタントとして活動。
X(旧Twitter):@yoshihikowtnb