マーケティング活動において、商品・サービス、企業の名称はとても重要な要素です。
もしも、商品・サービス、企業の名称が「内容をイメージできない」「読みづらい」ものだった場合は、見込み顧客に正しく覚えてもらうことができません。そうすると「指名検索を増やせない」「類似の名称の商品やサービス、企業と混同される、間違えられる」といった懸念が生じます。
本記事ではBtoB企業に向けて、事例を交えながらネーミングの重要なポイントについて解説します。チェックリストもダウンロードできるので、ネーミングに不安がある方はぜひチェックしてみてください。
ネーミングで大切な3つのポイント
ネーミングの際に重要な3つのポイントを解説します。
1.読みやすく、覚えやすい
一度見ただけで覚えられるような、文字数が少なく読みやすい名称が好ましいです。たとえば「ビズリーチ」や「アイミツ」は初見でも読み間違えません。文字数も少ないので、覚えやすい名称と言えます。
一方、「sairu-advantage」など、一度見ただけでは覚えられない名称、読みづらい名称は避けたほうがよいでしょう。
実は当社「株式会社才流」も読み間違えられることが多くあるため、片仮名で読み方を併記するようにしています。
2.内容や特徴が分かる
たとえば「攻撃遮断くん」や「楽楽精算」といった名称は、どういった用途で使用するサービスなのかを想像できます。
一方、「sairu-systems」では、内容や特徴が分からず、内容を伝えるためのコストが必要になってしまいます。
名称だけで内容や特徴を伝えることが大切です。
3.オリジナリティがあり重複しない
商標登録の観点から、他者と重複しないオリジナリティのある名称を選びましょう。
また、指名検索で上位表示されるかどうかも重要なポイントです。
たとえば「カオナビ」や「SATORI」といった名称は上位表示されます。しかし、「goodsecure」のような、一般的な単語を使っている場合は、ほかのサイトもヒットするため上位に表示することが難しくなります。
名称を変更する際に考慮すべきこと
一度サービス名を決定すると、変更するのは困難です。上司を説得するのが難しい、明確な理由がないと社内の理解を得られないなど、多くのハードルがあります。
では、どのようなタイミングで、どんなリスクを踏まえて決断すればいいのでしょうか。
ベストなタイミングは認知獲得の施策を行う前
認知獲得の施策を予定している場合は、そのタイミングで検討するのが望ましいです。
たとえばWebだけにとどまらず、これからはマス広告にも取り組みたい、というフェーズであれば名称変更のインパクトが大きくなります。
リードが減ってしまうリスクも
名称を変更する際のリスクは、現在獲得できているリードを失ってしまう可能性があることです。指名検索でどれくらいの検索ボリュームがあるのかを確認しましょう。
Googleが提供している「キーワードプランナー」や、「Keyword Tool」などのツールで調べられます。
また名称を変更すると、Webサイトのドメインの変更が必要になる場合があります。新規のドメインでサイトを運営し直すとなると、従来どおりの成果を得られない可能性も出てきます。
これらのリスクを考慮して、変更する意味があるかどうかを検討しましょう。
名称チェックリスト
商品・サービスや企業の名称を本当に変更するべきなのか? 判断するためのチェックリストを用意しました。
2個以上の項目にチェックが入った場合は、名称の変更を検討することをおすすめします。ぜひ活用ください。
まとめ
マーケティング活動で成果を出すためには、見込み顧客に名称を正しく覚えてもらうことが大切です。
商品・サービス、企業の名称を決める際はプロダクトへの思いや世界観の表現だけでなく、顧客視点に立った覚えやすい、イメージしやすい名称になっているかどうかを意識しましょう。
本記事で紹介したチェックリストで、それらを確認できます。ぜひ活用して、マーケティング活動に役立ててください。