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SEOサービスの料金相場と費用対効果をケース別に解説

BtoBマーケティング
コンサルタント
黒須 敏行

SEO施策に投資する際、どの程度の予算を見積もればいいのでしょうか。

ビジネスモデルや目的、外注か内製かなど、検討すべき要素は複数あります。本記事では実際にあった事例ごとに、どの程度の予算がかかるのか説明していきます。これから新規でSEOへ投資を検討する際の判断材料にしてもらえれば幸いです。

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成功したケース

BtoB領域のWebメディア

掲載無料・マッチング手数料がメインで成り立っているWebメディアは、社内にSEO人材がいなかったので、外注化を検討。SEOプロジェクトにあたり、専門のエンジニアをスポットで入れました。

投資額:合計900万円

・コンサルティング会社への発注金額→300万円(単発)
・外部エンジニアに6か月間改修に入ってもらうための金額→600万円(単発)

同サイトでは、コンテンツに問題はなく、URLやリンク構造に問題がありました。そのため、コンテンツ制作ではなく、技術的な回収に大きな費用が必要になりました。また、社内のディレクターは稼働していましたが、社員なので上記の費用には入れていません。このSEOへの投資によって、年間で1億近くの粗利を増やすことができました。

引越し会社のサービスサイト

引っ越し会社のWebサイトの目的は、引越し希望のユーザの申し込みを得ることです。社内にSEO人材がいないため、コンテンツ制作や開発も外注しました。

投資額:合計1,260万円/年
・コンサルティング会社への発注→50万円/月
・初期開発→300万円(単発)
・毎月引越しに関する記事、お客様の事例などを10記事程度ライティング→30万/月

この投資によって、年間で2億の売上を増やすことに成功しました。

BtoB企業のサービスサイト

WEB制作を手掛ける会社のコーポレートサイトで、目的は、リードを増やすことです。コンサルティング会社に依頼せず社内でSEOに取り組みました。お客様に販売したいサービスのランディングページを作り、CMSを導入しブログメディアを立ち上げ、社内の担当者が月2~3本の記事をライティングしました。またホワイトペーパーも数本用意しました。

投資額:合計250万円
・LPの5枚の制作費用→150万円(単発)
・ブログCM導入→100万円(単発)

記事作成とホワイトペーパーは社内の方がライティングしたので、費用は発生していません。検索流入はそこまで増えませんでしたが、良質なリードを多数獲得し、年間で数千万近くの粗利を創出できました。

某ECサイト

商品点数が数万点あるECサイトで、元々A社がコンサルティングに入っていたが、B社の営業がリプレイス。開発は別会社に委託しました。

投資額:合計1,400万円/年間
・SEOコンサル→月50万円
・開発会社→800万円

コンテンツは社内でライティングを担保したので含まれていませんが、新規に50以上のコンテンツを作成。検索流入は倍増しました。

失敗したケース

不動産情報検索Webサイト

自社物件を掲載するWebサイトで、集客数を増やすため、SEOコンサルティング会社を選定し外注。開発は社内で行いました。

投資額:合計1,600万/年間
・SEOコンサル→50万円/月
・開発会社→1,000万円

このケースでは、コンテンツ数が少ないにもかかわらず、コンサルティング会社から「内部構造の提案」のみを受けたことが大きな失敗要因です。開発会社との連携もうまくいかず、コンサルティング会社の提案の大半が実装されませんでした。1,600万円を掛けたにもかかわらず、検索経由の流入は月3,000セッションしか増えず悲惨な結果になりました。

某Webメディア

ネットワーク広告のWebメディアで、SEOコンサルティング会社に依頼し、開発は社内で行ったケースです。

投資額:合計600万円
・SEOコンサル→50万/月

結果的には、何の成果も得られませんでした。Webメディアの改善にはコンテンツのテコ入れが必要だったにもかかわらず、改善できなかったことが失敗の要因です。コンサルティング会社の提案にもやるべきことは含まれていたものの、開発体制が貧弱であるため実装できませんでした。

法人向けEC

検索流入を増やすため、コンテンツを増やすプロジェクトを外部委託しました。SEOコンサルティング会社がキーワード選定と記事構成を用意し、ライティングを専門会社に発注。初期にCMSを導入しています。

投資額:合計580万円
・SEOコンサル→20万円/月
・ライティング→20万円/月
・CMS開発→100万円(単発)

検索流入は数倍に増えましたが、申込件数は110パーセントほどしか増えませんでした。コンバージョン率の改善ができていないことが、課題です。

成功例と失敗例から学べること

開発リソースを確保しておくこと

専用の開発チームか、そのための外注予算を想定する必要があります。ただし難しいのは、コンサルティング会社の提案の全体像がわからないと、作業工数を見積もれない点です。コンサルティング会社に依頼する場合は、しっかりとコミュニケーションをとりながら進めましょう。

コンテンツ

検索数が1000以上のキーワードを選定し、ユーザ意図を満たす構成を用意してライティングを継続していけば、品質がよほどひどくない限り検索流入は増えます。ただし、さまざまな会社が悩んでいるのは、そこから先の成果につながらないことです。

これを回避するためにはいくつか方法があります。

●コンバージョンするキーワードで記事を用意する

お客様がアクションするキーワードでコンテンツを用意していない可能性があります。リスティング広告でコンバージョンしてるキーワードで記事を用意しているか、確認しましょう。

※関連記事:BtoBのSEOの基本!記事コンテンツによるSEOを成功させる方法

●記事を作る段階で、セールス要素を記載する

コンテンツを作る際に、自社の特長をライターの方に把握してもらい、記事文中に入れるのが良いです。

●コンバージョン動線を太くする

記事上部や各所にCTAを配置しましょう。

※関連記事:読んでそのまま使えるBtoBオウンドメディア版CTAの設置パターン

コンサルティング会社の見極め

有名なSEOコンサルティング会社は検索型のWebサイトの改善実績は多いようです。しかし、コンテンツ改善の領域での支援実績は少ない場合があります。

BtoB企業が提供する商品・サービスの強みを引き出してあげるような顧客サポートが必要になり、社員の方のライティングを二人三脚でサポートしてくれるような会社が良いでしょう。

属人的な力が必要になるので、できる会社は非常に少ないと感じます。

ちなみに検索型のWebサイトに強いコンサルティング会社の費用感としては以下のとおりです。

A社 600万円~
B社 300万円~ or 月額50万円~
C社 月額50万円~
D社 月額50万~

月額の金額は50万を下回るケースもあります。だいたい、このあたりの金額をみておけば良いでしょう。

※関連記事:BtoBのSEOの基本!記事コンテンツによるSEOを成功させる方法

まとめ

外注する場合の、コンサルティング以外の投資をどう考えるのか。検索流入が増えるだけでなく、ビジネス成果につながるコンテンツをどうつくるのか? このあたりは、正解が難しいと思います。

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