「才流さんとの初めての打合せ後、脇村は『絶対やろう』と言っていたんです。でも、正直私は懐疑的でした。コンサルって大丈夫なのか、本当に成果が出るのかなって。」fondeskでマーケティングを推進する上口さんは、笑いながら語ってくれた。
また事業部長の脇村さんは、新規事業であるfondeskのマーケティングを遠回りせずに進めたかったと、当時の気持ちを話す。
才流とともに歩んだ1年で、fondeskはどんな成果をあげたのか。また、コンサルティングに対するイメージは、どのように変わったのか。
オフィスにかかってくる電話対応を代行し、チャットやメールで内容を報告してくれる「fondesk(フォンデスク)」。オフィスの生産性向上や社内環境改善に貢献し、リリースから1年弱で累計着信件数は30万件を突破した。サービス開始直後の2019年2月から才流にコンサルティングを依頼し、どのような成果をあげてきたのか。株式会社うるる fondesk事業部 部長 脇村瞬太さんと、マーケティング担当 上口徹也さんに話を伺った。(以下、敬称略)
ー なぜ、才流を選んだのでしょうか。
実際に話を聞くと、広告代理店の使い方、キャッチコピーが伝わりにくいなど、伸びしろはたくさんありました(笑)。でも、サービス自体に価値があり、知ってもらえれば絶対伸びるはずなので、ちゃんとユーザー目線にしていきたいなと思いました。
広告のほうは、当初他の部署でもお付き合いのある代理店に依頼していたのですが、成果がいまいち上がっていませんでした。そこで、クリエイティブの部分やどの媒体に展開すれば良いかなどを相談し、改善していきました。
サイトリニューアルのときに、「無料トライアル」という施策も始めて、広告の効果も相まってかなり成果が出たんです。とにかく、黒須さんからいただいたご提案を愚直に実行してきたという感じです。
月1でミーティングをしていますが、Slackでわからないことは随時聞ける環境です。例えば「こういう営業提案があるが、乗ったほうがいいか」とか、「この媒体に出そうと思うんだけど、どうか」など、素人っぽい質問でも真摯に受け止めて返してくれるので、安心して進めました。
脇村 当社では、他事業部でも『アウトバウンドをあまりしなくてもリードが得られるビジネス』というのを得意としてきたので、fondeskとしても早く形を作りたいと思っていました。才流さんからご提案いただいたことでも、すぐにできること、できないことがあるので、私も半分くらいの打合せには同席し、判断を早くするようにしていました。
また、全体を通して才流アカデミーでやっているような「BtoBマーケティングの基礎」を、随時教えていただけるのは良かったと思います。
なぜ増えたのか、どんな人が増えたのか。結局は個々のお客さんにヒアリングしないとわかりませんし、ある程度自分たちが仮説を持っていないと意味がありません。
その点、仮説を持った上で才流さんに伴走してもらうというのは、正しくお金を使う指針を作ってもらうようなもの。わかりやすくいうと、家計簿アプリみたいな存在ですね(笑)。
最近の家計簿アプリって、「今月は使いすぎちゃいましたね」とか教えてくれるじゃないですか。才流さんの役割はそれに似ていて、きちんと何にいくら使うか管理し、SEOに使ったほうがいいか、サイト改善に使ったほうがいいか。正しく判断し、教えてくれる。
才流さんのコンサルフィーにお金をかけても、むしろ全体のお金の使い方はヘルシーになっていると思いますね。
またいずれ、才流さんの助言が必要になる時期がくると思います。
才流との1年を振り返り、脇村さんは「基本の型」の重要性を実感したと話す。
「私は以前広告会社にいたので、マーケティングの知識はありましたが、才流さんと一緒に進む中で、基本の重要性をとても感じました。型から学び、自社にできそうなことを素早く実行することで、遠回りしない。それがコンサルティングなんだと思います。事例に基づいた型に沿って、まずは言われたことをやってみるべきだと思います。」
また、上口さんは言う。「1年前の自分に言いたいですね。才流さんなら大丈夫、心配いらないって。」
才流からの置き土産を、自分たちで育成するフェーズに入ったfondesk。才流との関係は、これからもずっと続いていく。
(撮影/矢野 拓実 取材・文/安住久美子)
担当コンサルタント
黒須 敏行 Kurosu Toshiyuki
2006年に株式会社アルコに入社しコンサルタントとしてウェブサービスのマーケティング改善案件に携わる。ラクスル、ベネッセなどの顧客を担当し、SEO経由のMAUを月間200万純増、クライアントの新規年間粗利2億創出などの成果を出す。Web Designingの連載や様々な企業のビジネスモデルやマーケティングを分析したYouTubeチャンネル「才流・黒須の逆転ルール」を通して情報を発信中。
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