澤井 和弘 (さわいかずひろ)
求人メディア運営会社にて営業・マーケティング・新規事業の立ち上げを担当。前職のフィードフォースでは、マーケティングチーム立ち上げ・事業責任者などを務めた。デジタルマーケティングに関するメディアへの寄稿、BtoBマーケティングに関するイベント登壇など行う。2019年2月より才流にてマーケティングコンサルタントとして活動。
遠慮しないことですね。自分が気になったことをまずは質問してみる。
企業は、外部視点での「気づき」を欲しがっているんです。社内だけではわからないことがたくさんありますから。遠慮して本質の課題に近づけないのは、お互いにとってよくない。
一緒に走りながらさまざまな施策を試し、回り始めたら改善するの繰り返し。その中で、パートナーとしてコミュニケーションをとり続けることが重要です。
また「このプロダクトは誰の・どういう課題を解決するのか」を明確にするのが、実は大変です。実際にサービスを提供している企業側も、その辺があいまいになっているケースが多い。
才流の場合は、社長や事業責任者などに入ってもらい、一緒に巻き込んでいくことで、理解を深めてもらっています。
僕は、「全体最適」だと思っています。いろいろな施策がある中で、セミナーだけで最適化、展示会だけで最適化しようとする人はけっこう多いんですけど、そこだけ見ていても成果はでません。
ひとつひとつの施策、プロダクトはどうか、営業はどうか。これらすべてが全体としてうまくまわっているかを見る力が必要です。
もうひとつは「推進力」。施策を打つために、社内外での調整や手配など、プロジェクトを実行していかなくてはなりません。マルチタスクの中で、全体をコントロールしながら推進力をもってやれるマーケターは優秀だと思います。
でも、そういった能力を併せ持った人は多くはないですよね。BtoBマーケティング自体も歴史が浅いので、いわゆる「ベテラン」はほとんどいない職種です。
(撮影:矢野拓実 取材/文:安住久美子)
©SAIRU Inc. All Rights Reserved.