先日、たまたま蔦屋書店で手にとった『増田のブログ』を読んで、CCCの増田社長が10年で1,500本の社内ブログを更新していることを知り、自分のアウトプット量の少なさに愕然としたw
現状、彼との間には数倍のアウトプット量の差があるけど、僕が執筆時間を数倍に増やすのは不可能だ。そもそも単純にリソースを増やしにいくのは、問題解決方法としてイケてない気がする。
本番環境とひもづかない環境の重要性
以前、Webサービスの開発スピードをもっと上げたいなーと悩んだときに、解決策として、本番環境、テスト環境に加えて、新しく「プロトタイプ環境」を作ったことがあった。
すると、「プロトタイプ環境」という場がセットされたことで、チーム内でプロトタイプベースで開発を進める習慣が自然と生まれ、開発スピードは急激に上がった(もっとスピードを上げたい!といくら会議で言っても、全然速くならなかったのにw)。
「プロトタイプ環境」を作る前は、テスト環境があったけど、そこはあくまで、「実装した機能を本番公開前に確認する場所」の位置付けで、本番に限りなく近い場所だった。当然、大きなチャレンジや頻繁な試行錯誤は心理的にやりづらい。
そこで誰のことも気にせずに、自由にチャレンジや試行錯誤できる場所が必要だと気づき、本番環境とは全く紐付かない「プロトタイプ環境」を構築した。結果として、チームメンバーにとって玩具のように遊べる場所がセットされ、チャレンジングや施策や試行錯誤の回数を劇的に増やすことができた。
noteを活用し始めた結果
この記事を書いているコーポレートメディア『DOER NOTE』を運営するにあたり、最近、自分自身も記事執筆の「プロトタイプ環境」を用意した。
「コーポレートメディア内の社長ブログ」だと、「固まった段階で、世に出さなきゃいけない」というプレッシャーを感じて、どうしても書くのに腰が重くなる。
そこで、まだまだ未完成なアイデア段階から、アウトプットできる場所を作ろうと思い、活用しはじめたのがnoteだ
栗原康太|note
https://note.mu/kotakurihara
その日の気づきや気になっているテーマを1日15分で日記的に書いていて、未完成なレベルから書き残せるようになり、思考をテキストに変換する分量を格段に増やすことができた。
noteを書く中で、思考が整理されるだけでなく、書きながら新しい気付きを得ることができる。単純にnoteで書いた文章がそのまま使える便利さもあるし、アイデアのバージョンアップ速度が速まった感覚で、コーポレートメディアに完成度の高いアイデアを提示するまでのスピードが早くなった。
いまはTwitter→note→コーポレートメディア順で、2段階のプロトタイプ環境を用意し、「本番環境」である社長ブログを公開するようにしている。
※この場合の「テスト環境」は社内メンバーと編集者に読んでもらうこと
まとめ
よく『立場が人を育てる』と言うけど、プロトタイプ環境がチームや個人のアウトプット能力を育ててくれた。
今より多くのアウトプットを手にしたいと思ったときに、根性論やリソースを増やすのではなく、アウトプットを促す場をセットする解決策が思い付けるとだいぶ速い。