藤原 健
Fujiwara Takeru- 職種
- コンサルタント
「見えない大勢の人ではなく、目の前で困っている人の力になりたい」ーー才流に入社した藤原は、自身が大切にしてきた想いをこう語る。
彼は、業界・企業規模を問わず幅広いキャリアを持つジェネラリストだ。大企業での営業、事業企画、新規事業開発、スタートアップの取締役、マーケター、PM(プロダクトマネージャー)など。その都度、「自分が手伝えることをやりたい」という想いで動いてきたという。藤原が見る、才流の強さと魅力。そして彼自身が、これから才流でやりたいことについて話を聞いた。
「目の前にいる誰かのために」重要なのはやりきること
ー 才流に入社する前のキャリアについて教えてください。
新卒の会社から、才流に入社するまで6社で働きました。前半は主に営業や営業企画、後半は事業企画やPMなどが中心です。また、個人でも事業企画やプロダクト開発のお手伝いもしています。
大企業もスタートアップも経験しましたが、大企業のときは、どうしても「見えない大勢のお客様を相手にしている」ような感覚を持っていたんです。一方、スタートアップでは「目の前の誰かに対し、サービスを提供できる」感覚があり、この感覚こそが自分には合っていると思いました。
また、前々職のスタートアップでは、取締役として事業以外にも、メンバーのマネジメントや採用なども行っていました。必要に応じて、税理士や弁護士との折衝や、月次決算の締めなど後方支援的な仕事も多かったですね。
メンバーだけではできないことでも、自分が手伝うことでできるようになる。困っている人の力になる仕事に、大きなやりがいを感じていました。
私自身、キャリアを形成するうえで「これをやりたい」という大きな目標は特になかったんです。でも、その都度「困っている人を手伝う」「課題を解決する」にきちんと取り組んだことが、今の自分を作ってきたのだと思います。
BtoBが自分に合っていると思うのも、やるべきことを着実にやれば、成果が出るからです。BtoBには、そういう面白さがあると思います。
ビジネス好きな人たちの中で、アウトプットを磨きたい
ー才流に入社したのは、どのような経緯があったのでしょうか。
YOUTRUSTというサービスに登録をしていたところ、才流からスカウトをいただいて「一度ラフに話をしましょう」ということになったんです。
才流のことはメソッドもSNSなどで見てましたし、代表の栗原さんはビジネスインフルエンサーとして認識してました。インフルエンサーとのことで緊張していましたが、栗原さんに実際にお会いしてみると、とても謙虚な方だと感じましたね。
また、話を聞いてみると、才流は「BtoBマーケティングのコンサルティング会社」ではあるけれども、施策の提案だけではなく、もっと上流の部分。事業理解を重視しているように感じました。当時、才流ではマイクロ事業法人の構想が出始めていた頃で、その話も面白いと思いました。
最初に話をした時点では、すぐに転職をしようとは思っていたわけではありません。ただ、これから「どんな規模の会社で、どういう人と仕事をしようか」と考えたときに、才流が自分に合っているんじゃないかと思いました。
コンサルタントの山本さんは前職で一緒でしたし、過去に黒須さん、金森さんと一緒に仕事をさせていただいたこともあって。そのときの話がとても的確だったんです。
さまざまなバックボーンがあるビジネスに関心の強い方の多い環境で、汎用的なメソッド作りを念頭にアウトプットを磨くのが面白そうだと感じましたね。
才流はマーケティングやビジネス好きのコンテンツメーカーが集まる組織
ー実際に入社してみて、社内の雰囲気や印象はいかがでしょうか。
イメージどおりだったのは、良い意味でメンバーが自律していることです。自分の案件で成果を出すことに集中しているので、チャットも前職に比べると落ち着いています。とはいえ、案件の相談は適宜していますし、会話がないというわけではありません。
才流のメンバーはみなさんがコンテンツメーカーなので、マーケティングの話だけでなく、日常的な気づきから示唆を展開することも多くて。話をしていて、とても面白いです。
「マーケティングが好き」「ビジネスが好き」な方たちで、勉強熱心。苦もなくインプットとアウトプットをしているように見えます。
また、アウトプットの質を高めることにも多くの時間を割いています。
水曜日の午前中は「もくもく会」と称して全員で執筆の時間をとったり、金曜日の午後は全体ミーティングがありオペレーションの見直しや案件の相談、コンテンツの相談をしたり。アウトプットの質を高めて、お客様にきちんと価値を提供していくところに本気で取り組んでいると感じますね。
多様なスキルや知見、経歴を持つ人が、自分らしく働ける場所
ー 才流にはどんな人が合っていると思いますか。
ビジネスが好きで、しがらみが嫌いな人ですね(笑)。才流には、変なしがらみはなく、クライアントに最大の成果を返すことに集中できる環境があります。
また、メソッドを多く発信している会社ですが、コンサルティング内容がガチガチに型にはまっているということもありません。メソッドに沿いながらも、顧客の状況に応じて柔軟に対応する。お客様の価値になっていればいい、というのが才流の判断基準ですね。
クライアントからは「才流はコンサルタントがそれぞれ、得意分野や知見が深い領域を持っていて、全体として才流を高めている」と言っていただいたことがあります。たしかに、さまざまなスキルや知見を持った方が集まっていて、組織として強さを発揮していると感じます。
私自身は業界に特化したスキルや専門領域を持っているわけではありませんが、いろいろなスキルを持った人が集まると、ジェネラルであることも1つの個性だと言えます。
先日、澤井さんにも、「才流はメソッドに基づいた支援をするため再現性は心配ありません。自分のキャリアパスだから持っているスキルがある。それを活かして、メソッドにプラスワンした支援をしたほうが楽しくなる」と言っていただきました。才流には、各自のスキルを尊重し、必要なところはみんなで補っていくという懐の深さがあると思います。
徹底した顧客理解で、クライアントに価値を提供する
ー 藤原さんの現在の業務を教えてください。
コンサルタントとして案件を担当しています。ご提案したことをクライアントが実行してくださり、一緒にゴールを目指しているときは、やりがいを感じます。
実際に働いてみて感じるのは、才流はとにかく「顧客理解」を徹底しているということ。顧客理解が大切だというのは、多くの会社が認識していることだと思います。ただ、やるべきことがたくさんある中で、「どこまで手間と時間をかけるか」は難しい判断ですよね。
才流では「本当に顧客を理解できた」と言えるまで、デスクトップリサーチもユーザーインタビューも、何回でもします。時間もコストもかかりますが、それがクライアントの価値にちゃんと転換できていると思います。
「顧客ニーズを深く理解し、成果が出るまでやりきりたい」
ー 今後、才流でお客様にどのような価値を提供していきたいですか。
マーケティングは、デジタル化に伴いニーズが細分化しています。顧客が何を求めているかを理解して受け止め、しっかりと課題解決までやりきりたいと思っています。
また、私はこれまでSaaSやWebサービスの企画、PMなどを経験しているので、事業側の方がどういう考えで、どういう課題を持っているのか。気持ちはよくわかります。
たとえば、新しく機能がリリースされると、顧客にデリバリーするためのマーケティングだけでなく、組織内での情報共有も必要になります。営業に新機能を正しく理解してもらい、顧客に説明をしてもらわなくてはならないからです。
プロダクトに関わる組織や人をつなげ、より大きな成果を目指す。そんなお手伝いもできるのではないかと思っています。
才流では、マーケティングの戦略立案を行っていますが、重要なのはそれをしっかりと実行することです。そこはどうしても人に依存してしまう部分があるので、人ではなく仕組みで回せるように、考えていけたらいいと思います。
きちんと定着し、継続される仕組み作りのために。自分自身もインプットとアウトプットをこれからも続けていきたいです。
(撮影:矢野拓実 取材/文:安住久美子)