PMF(プロダクトマーケットフィット)を体系的に学ぶためのコンテンツ集です。
PMFを基礎から学ぶ、進め方を学ぶ、事例から学ぶ、用語を学ぶ、FAQから学ぶ5つの切り口があります。目的に合わせてご利用いただければ幸いです。
才流では成果が実証されたメソッドにもとづき、新規事業の立ち上げからPMFに至るまで一気通貫で支援しています。新規事業で課題を感じている方はお気軽にご相談ください。⇒才流のサービス紹介資料を見る(無料)
PMFを基礎から学ぶ
PMFとは?
PMF(ピーエムエフ)とは、Product Market Fit(プロダクトマーケットフィット)の頭文字を取ったものです。商品が顧客のニーズを満たし、正しい市場に提供されている状態を指します。ここでいう正しい市場とは、「その商品をほしがる顧客がたくさんいる」市場のことです。
PMFの重要性
どんなにいい商品を作っても、商品を買いたいと思う顧客がいて、市場がなければ売れません。自社の思いだけで商品を作り、機能を磨いているケースは多く、失敗例は後を絶ちません。時間や人的リソースは限られている中、PMFを知っていれば、正しい方向に正しい努力ができます。
PMF達成の肝となるバリュープロポジションの概念
バリュープロポジション(value proposition)とは、「企業が顧客に提供する価値を表したもの」です。才流ではさらに、「自社が提供できて、競合他社が提供できない、顧客が求める独自の価値を表したもの」と定義しています。バリュープロポジションを定義することで、PMF達成への方向性が見えてきます。
PMFの引き金となるトリガー
新規事業の成功やPMFの達成は、商品の魅力や参入のタイミング、競合の強さ、資金力、事業を率いる経営者や事業責任者の才覚、運など、無数の要素によって成り立っています。当然、一つの要素だけで説明はできませんが、成功事例から共通する7つのトリガーが見えてきました。顧客に向き合う、入念なリサーチ、受託開発・コンサルティング、コンセプト創出、ターゲット変更、キラー要素の発見、市況変化への対応です。
PMFを達成しやすい組織
PMF(プロダクトマーケットフィット)を達成するのは、容易ではありません。市場や顧客の理解は欠かせず、失敗して戻りながらも、粘り強い姿勢でフィットジャーニーを進まなくてはならないからです。組織として投資し続けるためにも、誰が新規事業を担うか、組織としてどういう仕組みを作るのかが重要です。
PMFの進め方を学ぶ
PMFの進め方
事業や商品がPMFを達成し、軌道に乗るまでには6つの道のりがあります。才流では、一連のプロセスをフィットジャーニーと呼んでいます。フィットジャーニーを活用する際は、各フェーズで達成すべき目標を定義することが欠かせません。また、目標を達成するためには、フェーズごとに最適な「指標」を設定し、判断材料にすることも重要です。
PMFの測り方
ビジネスがPMFに到達すると「顧客からの問合せに追われる」「顧客からの要望に体制が追い付かない」という、極めてポジティブな状態になります。しかし、PMFしているかどうかの判断にはそうした定性的なものだけでなく、定量的な指標の活用も有効です。
PMF後の成長戦略
1度PMFしたということは、「特定の市場で、市場のニーズを満たすプロダクトを提供できた」ことを意味します。しかし、市場環境が刻々と変化するなかで、企業が継続的に成長するためには、2度目、3度目の段階的なPMFが必要不可欠です。
PMFを企業の実態から学ぶ
当社ではこれまで、顧客へのコンサルティングやPMFを経験したBtoB企業への取材から知見を集約し、PMF達成に必要なプロセスや取り組みの解明を進めてきました。これまでに得られた知見や仮説を定量的に明らかにするため、「PMFの実態調査」を実施。結果をまとめました。
PMFを失敗から学ぶ
ほとんどが失敗するといわれる新規事業。アビームコンサルティングが発表した調査結果によると、大手企業の新規事業が立ち上げに至る確率は45%、単年で黒字化する確率は17%、累損解消に至る確率は7%、中核事業にまで育つ確率は4%しかないそうです。どのような取り組みがPMFを阻害し、事業の成功を遠ざけてしまうのか。よくある失敗のパターンを解説します。
PMFを「よくある質問と回答(FAQ)」から学ぶ
「PMFはどんなプロダクトにも必要なのか?」「PMFを目指すために、最初に何をやればいいのか?」などの疑問に才流代表 栗原が答える記事です。
PMFを事例から学ぶ
FLUX
HERP
コドモン
タイミー
PLAID
BEARTAIL(現TOKIUM)
コミューン
サイカ
WACUL
Akerun
ノバセル
fondesk
ferret One
Shirofune
アドエビス
キーワードマーケティング
PMFの用語を学ぶ
PMFを本から学ぶ
(翔泳社/2022年10月11日発行)
【目次】
第1章 PMFとはなにか
第2章 新規事業がPMFできずに失敗する理由
第3章 PMFを達成するまでの道のり
第4章 PMF達成の肝となるバリュープロポジション
第5章 PMFを達成しやすい組織をつくる
第6章 PMFの測り方
第7章 PMFした後のさらなるPMFに向けて
第8章 PMFの引き金となるPMFトリガー
第9章 14社から学ぶPMFの実現と事業成長のノウハウ
PMFを動画から学ぶ
PMFは「正しい方向に、正しい努力をする」ために必要な概念
2022年10月に『新規事業を成功させるPMFの教科書』(翔泳社)という本を出版させていただいたところ、多くの方から反応をいただきました。
経営者の方や、新規事業に携わってきた方からのご意見も多く、「PMFしていない商品はどんなにプロモーションしても売れないと実感してきた」「もっと早くに、PMFの概念を知っておきたかった」という声もありました。
私自身、社会人としてのファーストキャリアは、まったく売れない営業パーソンでした。週末も潰して営業活動をしていたのに、一向に売れない。当時は、自分の能力のなさ、営業力のなさが原因だと考え絶望していました。
しかし、いまから思えば、当時販売していた商品はまったくPMFしていなかったのです。私だけでなく、上司も、先輩も、同じく売れていませんでした。
そのころにPMFの概念を知っていれば、テレアポや営業ロープレ、Webサイトの改善ではなく、提供する商品や参入する市場を見直すことに時間を割けていたでしょう。
PMFの概念が世に広まることで、昔の私のような現場担当者や事業責任者が救われるのではないか。PMFを知っていれば、正しい方向に、正しい努力ができるようになるのではないか。そんな想いで、PMFについて体系的にまとめて、発信することにしたのです。
本記事は、もともと当社で発信していたPMFに関するWebコンテンツや本からの情報をまとめたものです。ぜひ多くの方に使っていただければ幸いです。