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掲載前に押さえておきたい広告出稿のポイント【Peatix(ピーティックス)編】

BtoBマーケティング
シニアコンサルタント
萩原 彩

本企画は、広告出稿のポイントを媒体別に解説するシリーズです。

第6弾として、日本最大級のイベント・コミュニティプラットフォーム『Peatix(ピーティックス)』を取り上げます。近年、BtoB企業がセミナーやウェビナーの集客に活用するケースが増えており、集客チャネルとしての存在感を高めている媒体です。ユーザーのイベント参加履歴をもとにターゲティングする仕組みが特徴で、他チャネルではリーチしにくい新規層に届けられます。

広告出稿のポイントを見つけるべく、実際にPeatixに出稿した担当者やセミナー・イベント参加者へのインタビュー、媒体の「中の人」へのヒアリングを実施しました。媒体資料で触れられることの少ない、実際の利用者の考えや行動から、攻略のヒントを探ります。

ぜひ、参考にしていただければ幸いです。

「Peatix」の広告出稿のポイント

  • まずはリスクの低い成果報酬型イベント集客(20万円〜)から試してみる
  • 「誰に来てほしいか」を1つに絞り込んでから出稿する
  • イベントページは目立つ場所に必要情報を集約。信頼性を示すコンテンツも配置する
  • 成果報酬で反応が出たテーマは、2回目以降「イベント紹介メール」に切り替える
  • セミナーを開催できない期間は、ホワイトペーパー配信に切り替える

媒体概要:「Peatix(ピーティックス)」とは?

Peatixは、Peatix Japan株式会社が運営する日本最大級のイベント・コミュニティプラットフォームです。掲載イベント数は常時2.5万件、年間のイベント参加者数は560万人。直近1年のビジネスイベント参加者数は100万人にのぼります。(2026年4月時点)

画像:Peatixの概要スライド
出典:Peatix提供資料

特徴的なのは、ビジネスイベントの開催数が2022年から2025年の3年で+113%まで伸長している点です。コロナ禍以降のウェビナー定着とともに、BtoBイベントのプラットフォームとしての存在感が高まっています。

オフラインのビジネスイベント開催数は4.5万件、オンラインは16.5万件(いずれも2025年実績)。開催エリアは東京が57%、近畿が14%、東京を除く関東が9%という構成です。

画像:Peatixのビジネスイベントの伸長の概要スライド
出典:Peatix提供資料

主催者としての利用実績は1,300社以上、利用満足度は87.5%です。とくにBtoB SaaS、人事領域(人的資本経営の文脈)、メディカル・ヘルスケア領域(学会・講習)での活用が伸びています。

Peatixが提供する3つの集客メニュー

Peatixの法人向け集客サービスは、目的別に3つのメニューが用意されています。

画像:Peatix集客メニューの表
出典:Peatix提供資料

初期費用は0円。もっとも手軽なイベント紹介メールは11万円から利用できます。成果報酬型イベント集客は最低予算20万円から利用でき、申込み1件あたりで課金される仕組みです。設定した予算の上限に達した場合、それ以降の申込みには課金されないため、予算超過のリスクを抑えて出稿できます。

なお、申込み先はPeatix内のページに限定されず、自社サイトに設定することも可能です。自社サイトでの申込み件数も成果報酬の対象になるため、「申込みをPeatixに集約しないといけない」と考える必要はありません。

Peatix出稿企業(主催者)の活用実態

ここからは、実際にPeatixに出稿した経験がある企業の声をもとに、出稿企業視点での活用実態をご紹介します。

才流(サイル)自身も、Peatixを継続的に活用してきた出稿企業の1社です。新規事業領域のセミナーを開催する際に成果報酬型イベント集客を出稿し、想定どおりのCPAで新規リードを獲得してきました。今回はそうした自社の経験と、別の出稿企業(大手IT企業のBtoBマーケティング担当者)へのインタビュー結果をあわせてまとめています。

ここから、インタビューで得たインサイトと、広告出稿に関するポイントをご紹介します。

自社ハウスリストにない「新規層」が獲得できる

才流の場合、Peatix経由で申込みをした方の多くは、それまで接点がなかった「初めまして」のリードでした。インタビューに協力いただいた出稿企業でも、自社の施策ではコンタクトできない完全な新規層を獲得する目的でPeatixを活用していました。その企業では、クリエイティブ職種にリーチする手段を自社で持っていなかったため、そこに届けられるだけで価値があったといいます。

既存チャネルと重複しない層に届く背景には、Peatix独自のターゲティングの仕組みがあります。Peatixのターゲティングは、業種・役職などの属性データではなく、「主催者がイベントに付与したタグ」と「ユーザーの過去の参加履歴」を組み合わせた行動データに基づいています。SNS広告やリード獲得媒体とはデータベースの構造が異なるため、これまでアプローチできていなかった層に届く可能性が高まるのです。

なお、インタビューに協力いただいた出稿企業では、Peatix経由で獲得した新規リードを既存のハウスリストにそのまま混在させてしまったという失敗談がありました。流入元が区別できないと、Peatix経由のリードに対する商談化率やCPAを算出できず、効果を判断する材料がなくなってしまいます。新規層が取れるという強みを活かすには、流入元を分けて管理し、効果検証できる状態にしておくことが重要です。

成果報酬で始めやすく、スポット利用に強い

出稿企業がPeatixを選ぶ理由として大きいのが、成果報酬型イベント集客の始めやすさです。最低予算は20万円からで、申込み1件あたりで課金される仕組みのため、お試し出稿や、あと少し申込みを伸ばしたいときの追加施策として使いやすい構造になっています。設定した予算の上限に達すれば、それ以降の申込みには課金されないため、予算超過のリスクもありません。

実際、才流もPeatixを常時運用しているわけではありません。新規申込みを伸ばしたいセミナーを開催する際に絞ってスポット出稿しています。「年間計画ではカバーしきれない、もう少しリードがほしい」という駆け込みのタイミングや、新規リード補強といった用途と相性のよいサービスです。

四半期末などの終盤に「あと数件アポを積み上げたい」「今月中にセミナーを1本仕掛けたい」と考えたとき、Peatixはまずは検討候補に入れておきたい選択肢になります。

「誰のためのイベントか」が定義されていないと集客は伸びない

一方で、「Peatixに出稿しさえすれば人が集まる」という期待で利用を始めると、思うような結果にならないことが多いというのも、出稿企業から共通して聞かれた声です。

成果が出やすいイベントには、ある共通点があります。それは「誰に来てほしいか」が明確であることです。ターゲットがあいまいなまま「とりあえずイベントを開催する」「自社製品を訴求するだけのセミナーを設計する」といったケースでは集客が伸びません。

オンライン・オフラインを問わず、ペルソナと、その人が解決したい課題を1つに絞る。そのうえで、タイトル・告知文・登壇者の構成を組み立てる。これができていないとPeatixの行動データターゲティングも効果を発揮しにくくなります。

セミナー集客にPeatixを使う前に、まずは自社のセミナー設計を見直してみてください。「誰の、どんな課題に応える時間か」をひと言で言えるかどうかを、確認しましょう。

Peatixセミナー参加者の利用実態

参加者の利用実態を理解するため、Peatixに掲載されているセミナーに参加し、その後セミナー開催企業の商材の購買を検討した経験がある3名へのインタビューを実施しました。

「Peatix」利用ユーザーインタビューサマリー(PDF形式)をダウンロードする

※個人情報の入力は必要ありません。クリックするとファイルがダウンロードされます。

インタビューで得たインサイトと、広告出稿に関するポイントは次のとおりです。

申込みの決め手は「テーマと自社課題のマッチ」

参加者が「このセミナーに参加しよう」と決める最大の判断軸は、自社が抱えている課題感とテーマがマッチしているかどうかでした。

「会計業務の効率化を考えていたから」「エンゲージメントサーベイを比較検討中だったから」など、自社のいまの課題に直結するテーマであるほど申込み率が高くなります。一方、登壇者の著名性は「あまり気にしない」という声が聞かれました。

セミナーの告知ページを設計するときは、著名な登壇者を立てることよりも、「このセミナーがどんな人のどんな課題を解決するのか」を冒頭で言語化することのほうが優先度が高いと考えてください。

イベントページの作り込みが申込率を左右する

参加者は告知ページの情報をもとに参加を判断しています。参加費の有無、登壇者の経歴、扱うテーマの粒度、信頼性を裏付ける情報。これらが過不足なく、かつ目立つ場所に配置されていることが申込率を左右します。

才流も、Peatixのイベントページに「過去の支援事例へのリンク」や「サービス紹介資料(三点セット)のダウンロードフォーム」を配置するようにしています。これはリード獲得目的というより、「才流のことを初めて知った参加者に、当日までにサービス内容を理解してもらう」ためのものです。これにより当日の理解度が深まり、セミナー後の商談化率向上にもつながります。

加えて、参加者からは「サムネイル画像が古いと情報の鮮度を疑う」という声もありました。サムネイル・告知文のデザインも含めて、ページ全体の作り込みを丁寧に行うことを推奨します。

セミナー後のフォロー設計が、商談化・受注を大きく左右する

インタビューで、「セミナーには満足したが、その後営業からの連絡がなかったため、検討熱が冷めて競合他社のサービスを導入した」という参加者の声がありました。

セミナー集客は「申込みを取ったらゴール」ではありません。むしろセミナー後のフォローが商談化・受注を大きく左右します。Peatixで集客できた新規リードを確実な成果につなげるために、セミナー直後にどんなアプローチをするか。アンケート設計、営業フォローのスピード、温度感に応じた次のアクション設計まで含めて、セミナー集客の効果を最大化する取り組みをぜひ行ってください。

ウェビナー・セミナーリードへのフォローについては、以下の記事もあわせてご覧ください。

※関連記事:ウェビナーリードへのフォロー/アプローチ方法テンプレート

媒体の「中の人」に聞く、広告出稿のポイント

これまでの内容を踏まえ、Peatixをどう活用すれば効果的な広告出稿ができるのか。Peatix Japan株式会社の大戸 章寛(おおと あきひろ)氏に伺いました。

Q.どのような企業がPeatixに出稿していますか?

業種や業界に関わらず、さまざまな企業様や団体様がイベントやセミナー、ウェビナーを掲載しています。特にBtoB ITやHR領域の企業様の利用が多く、コロナ禍を経た直近3年でビジネスイベントの開催数は2倍にまで成長しました。良質なビジネスイベントが増えることで参加者が集まり、参加した人が自社でもPeatixを利用してくれるという好循環が生まれています。

Peatixは無料でイベント・セミナーの掲載ができ、決済機能も持っているため、有料の学会・講習でも活用されるなど幅広い用途で利用されています。

Q.成果が出やすいイベントの共通点はありますか?

オンライン・オフラインを問わず、「誰に来てほしいかが明確になっているイベント」は集客効果が高くなります。

一方、ターゲットがあいまいなまま「とりあえずイベントを開催する」というケースは集客が伸びにくいです。初めて利用する企業さまは、イベントを開催すること自体が目的になりがちで、結果として自社製品の紹介セミナーになってしまうことがあります。誰のためのイベントなのかが定義できていないと、集客は伸びません。

集客サービスをご利用いただく企業様には、営業担当から集客力を強化するための具体的なアドバイスをお伝えしています。

Q.Peatixのターゲティングはどんな仕組みですか?

Peatixは、業種・役職などの属性データをマーケティングに利用していません。参加者のデータはイベント主催者さまのものであるべきだと考えており、属性データの取得自体を行わない方針をとっています。

そのかわり、主催者がイベントに付与したタグと、ユーザーの過去のセミナー参加履歴を紐づけたデータベースを使ってターゲティングしています。

画像:Peatixの集客支援の概要スライド
出典:Peatix提供資料

たとえば「人事業務効率化セミナー」を集客したい場合、主催者が「人事」「組織開発」「DX推進」といった親和性の高いタグを選ぶことで、過去にそういった領域のイベントに参加した方に対してメール配信を行う仕組みです。

属性データではなく行動データでターゲティングしているため、属性情報からはリーチしにくい層にも届けられるのが強みです。

Q.3つの集客メニュー(成果報酬型イベント集客、イベント紹介メール、ホワイトペーパー配信)は、どのように使い分けるとよいですか?

目的に応じて使い分けていただくのが基本です。

イベントの集客を目的としてご利用いただくのであれば、「成果報酬型イベント集客」もしくは「イベント紹介メール」のいずれかが対象になります。初めての方には、リスクが低い「成果報酬型イベント集客」から始めることをおすすめしています。最低予算20万円から、申込み1件あたりで課金される仕組みのため、小さく試すことができます。設定した予算の上限に達した場合、それ以降の申込みには課金されないため、予算の見通しが立ちやすい点も好評です。

「すぐに人を集めたい」「明後日のセミナーに人を呼びたい」といった急ぎのニーズには「イベント紹介メール」が向いています。最短翌日配信が可能で、固定価格(11万円〜)で利用可能です。成果報酬型で反響の出たテーマを、イベント紹介メールに切り替えたことで成果報酬型よりCPAが下がった事例もあります。まず成果報酬型でテスト→成果に応じてイベント紹介メールへの切り替えを検討、という二段構えでもご活用いただけます。

Q.向いているイベント・向いていないイベントを教えてください。

向いているのはBtoB SaaSのセミナーや、新規事業・経営・人事・メディカル領域の専門セミナーなど、ビジネスパーソンが学びを目的に参加するイベントです。直近では、人材紹介会社さまがピッチ形式で登壇するスタートアップの合同説明会への集客もうまくいった事例があります。

一方で、ダイレクト採用系のイベント、たとえば「自社の採用説明会」というタイプのものは、製品紹介一辺倒のセミナーと同様に、Peatixの集客とは相性がよくありません。Peatixのユーザー層は「いきなり採用と言われて動く方」ではないため、キャリア領域全般のイベントとしてテーマを広げることをおすすめしています。

Q.セミナーを毎月のように開催するのは工数がかかります。開催できない期間にできることはありますか?

そうしたタイミングでは、「ホワイトペーパー配信」のご活用をおすすめしています。

ホワイトペーパー配信は、Peatix内のセミナー参加データを活用してターゲティングメールを配信し、お客さまのLPへ誘導するサービスです。最低予算30万円、獲得単価は1件あたり7,000〜20,000円の成果報酬型で運用できます。

実際のところ、集客サービスをすでに使っている企業さまが追加でホワイトペーパー配信を組み合わせるケースは多いです。イベント集客ではリーチしにくい層がホワイトペーパー配信ではリーチできることがあり、併用することで獲得リードの幅も広げることができます。

経営、事業開発のカテゴリは、ホワイトペーパー配信での獲得効率がよい傾向があります。「セミナーを開催できない月もリードを獲得し続けたい」という場合は、ぜひ検討してみてください。

Peatixの集客サービスへの出稿をご検討の方は、こちらからご相談ください。


インタビューは以上です。

本企画は、広告出稿のポイントを媒体別に解説するシリーズです。媒体への広告出稿の際に、参考になれば幸いです。

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取材協力

Peatix Japan株式会社 事業開発部 Sr. Business Development Manager
大戸 章寛 氏

電通・ADKといった広告代理店の営業として19年間デジタルビジネスに従事。BtoBマーケティングの戦略立案から施策の実行まで一気通貫でリードすることを得意とし、担当企業がBtoBマーケティング大賞を受賞。2026年よりPeatixに参画し、同社のアセットを活用した新規事業開発を推進している。

才流ではクローズドな場で実践知や事例を共有する会員制研究会「BtoBマーケティング研究会」を運営しています。

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