先日、株式会社フィードフォースが主催するBtoB企業向けのオウンドメディア勉強会に参加してきた。
登壇者は経営ハッカー(freee株式会社)、Six Apart ブログ(シックス・アパート株式会社)、LISKUL(ソウルドアウト株式会社)、Feedmaticブログ(株式会社フィードフォース)の編集長さんたち。
語られていた各社の取り組みレベルの高さに感銘を受けるとともに、そもそもオウンドメディアという施策が会社の文化や価値観に「合う」「合わない」があるのではないか、という仮説を持った。
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イケてる会社のほとばしるフィット感
顕著に感じたのは、Six Apart ブログ編集長・壽かおりさんのプレゼン。壽さんはシックス・アパートの広報として、自社のソーシャルアカウントを運用する以外に、個人として多数のブログやソーシャルメディアを運営しているらしい。
「本当にブログやソーシャルメディアが好きなんだなぁ」と思うと同時に、ブロガーがたくさんいるシックス・アパートさんは、当たり前だけど、世の中のほとんどの会社よりオウンドメディア運営に適した会社だよなぁ、と思った。
前職の株式会社ガイアックスでは、BtoB企業のオウンドメディアとして最大規模のPVを誇るソーシャルメディアラボを運営している。加えてガイアックスでは、代表の上田さんが「脳と脳をつなげる」と謳い、情報発信や情報公開が是とされるカルチャーが社内に根付いていた。
スキルフィットよりカルチャーフィット
近年、採用の文脈で「スキルや経験も大切だけど、ミッション・ビジョンへの共感とカルチャーへの適合性を最も大切にしている」という会社が増え、「スキルフィットよりもカルチャーフィット」が広がりつつある。
これと同様の理由で、施策やツール導入においても「スペックフィットよりもカルチャーフィット」で考えた方が、物事がスムーズに進むし、組織は幸せになる。
図にすると以下のようなイメージ。
先日、マーケティングオートメーションツールの勉強会に参加した際、「営業優位の組織だと、ツールを導入しても、なかなか運用に乗らない」という話があった。
施策やツールがその会社のカルチャーにフィットしないと、いかにスペックが高いツールで、いかに仕事ができる人たちがプロジェクトを推進しても、実行難易度は高くなる(カルチャーを壊しにいく、という解決策もあるけれど)。
逆に、施策やツールがカルチャーフィットすればするほど、組織のメンバーがそれらのポテンシャルをスムーズに引き出せ、大きな成果を上げやすい。
もちろん、図のレベル4の「弘法筆を選ばず」な組織もあるけど、弘法もしっくりくる筆で書いた方が楽をできる。なにかの施策やツールを導入しようと思ったとき、採用と同じく、真っ先にカルチャーフィットを考えると世界平和に一歩近づくだろう。
同様に、サービスやツールを提供する側も、企業規模や従業員数、業種業界の軸だけでなく、自社のサービス・ツールがカルチャーフィットする顧客かどうかを軸に持って、顧客開拓をした方が良い。それだけで、営業やマーケティングの成果は大きく変わるし、導入した後も、顧客満足度は高くなりやすいだろう。
※関連記事:導入事例インタビューでは、「何を」優先するべきか?
カルチャーフィット的な考え方をもっと浸透させて、より多くの人が才能を発揮しやすい環境を増やしたい。
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