BtoBサイトの現状把握の進め方

BtoBサイトにおいてコンバージョン率1%以上の達成に向けて最初にやるべきことは、足りないページと改善すべき箇所の特定です。とくに大きな成果が得られる箇所を洗い出し、優先的に対応していくのが効率的な改善のやり方といえます。

次の3つのステップで、自社のBtoBサイトの現状を把握し、改善すべき箇所を洗い出しましょう。

  1. 足りないページを特定する
  2. 「大通り」を特定する
  3. 大通りの改善事項を洗い出す

1. 足りないページを特定する

BtoBサイトで必要な7つのページ」で説明したように、BtoBサイトとして必要なページは以下の7つです。

  1. ホーム
  2. サービス・機能紹介
  3. 価格
  4. 資料ダウンロード
  5. 事例紹介
  6. 会社情報
  7. フォーム(お問い合わせ、資料請求)

もしも足りないページがある場合、それらを新規作成しましょう。その際、以下のチェックリストとワイヤーフレームをご活用ください。

BtoBサイトのチェックリスト(PDF形式)
BtoBサイトのワイヤーフレーム(PowerPoint形式)
BtoBサイトのワイヤーフレーム(XD形式)
※個人情報の入力は必要ありません。クリックするとファイルがダウンロードされます。

関連記事:BtoBサイト制作の『型』となるワイヤーフレームと163項目のチェックリスト

2. 「大通り」を特定する

サイトの改善で大きな成果が得られるのは、ホームやフォームのようなサイトの「大通り」と呼ばれる、セッション数の多いページです。加えて、コンバージョンしたユーザーが通る道も見逃してはいけません。コンバージョン数をさらに伸ばすために優先的に改善します。

一部のユーザーしか通らないような「小道」の改善は、大通りの改善が終わって商品・サービスが軌道にのり、リソースやコストが潤沢になってから実施を検討しましょう。

また、大通りはサイトごとに異なるため、自社のBtoBサイトについてそれぞれの上位10ページを特定します。

【大通りに該当するページ】
セッション数が多い上位10ページ
⇒ 過去1年分のセッション数を算出し、多い順にソートする
✓ コンバージョンしたユーザーが閲覧する上位10ページ
コンバージョンしたユーザーが通るページも過去1年分を算出し、多い順にソートする

3. 大通りの改善事項を洗い出す

上で導き出した最大20の大通りについては、チェックリストを使って改善事項を特定します。先ほど紹介したチェックリストもしくはeBOOKの巻末113ページのチェックリストをダウンロードしてお手元に用意してください。

チェックリストは全部で163個の項目があります。もしもすべての項目にチェックが入る場合、そのページには問題がありません。一方、チェックが入らなかった項目は、改善の必要があります

チェックリストを上から順番に確認し、あてはまるものにチェックを入れてください。

あてはまる場合 ⇒ チェックを入れる=問題なし
あてはまらない場合 ⇒ 空欄のまま=改善が必要

画像:チェックリスト
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この記事の著者

コンサルタント
渡辺 佳彦 
経営コンサル、EC・メディア運営事業、コンテンツマーケティング支援の経験を経てカオナビに入社し、リード獲得・ナーチャリング部門を管掌。メディア運営を中心としたWebマーケティングに長く貢献。株式会社才流ではマーケティングコンサルタントとして活動。
基礎から実践までこれ一冊で学べるBtoBサイト改善のガイドブックはこちらから無料でダウンロードできます。

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