BtoBサイトの計測すべき指標

ページの新規作成や改善を終えたら、コンバージョン率1%以上の達成に向けて効果をみていきます。計測すべき指標は次の2つに分けられます。

  1. 改善の有無にかかわらず、週次・月次で確認する指標
  2. 改善の効果を確かめるための指標

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週次・月次で確認する3つの指標

改善や施策実行の有無にかかわらず、次の3つの指標は週次・月次で確認しましょう。

図版:BtoBサイトで計測すべき指標は、フォーム到達率→フォーム通過率→コンバージョン率

目標であるコンバージョン率は計測していても、フォーム到達率、フォーム通過率は計測していないケースが散見されます。しかしフォーム到達率、フォーム通過率はいずれもコンバージョンに欠かせない重要な指標です。

コンバージョンのボトルネックを特定、解消するためにも、コンバージョン率とあわせて計測しましょう。各指標とも目標数値を超えない場合は改善が必要です。

改善の効果を確かめるための指標

改善内容の良しあしをはかる指標は、改善箇所によって異なります。たとえばホームを改善した場合は直帰率が下がったか、CTAを改善した場合はクリック数が増えたかどうかを確認します。改善箇所によって、改善の目的は異なるからです。確認すべき指標は、以下の表で整理しています。

表:改善の効果を確かめるための指標一覧

改善を実施した際は、表の指標について改善前・後の数値を確認します。改善後の数値に有意差が見られた場合は「実施した内容に効果があった」と判断できます。一方、数値に有意差が見られなかった場合は、検証期間を再度設定し、改善内容を見直す必要があります。

なお有意差とは、簡単にいうと誤差ではない差のこと。統計学の指標の一つです。たとえば改善前のコンバージョン率が0.85%、改善後のコンバージョン率が0.90%だった場合、「改善によって0.05ポイント上昇した」と捉えることもできますが、その結果は「たまたま」であった可能性も否定できません。

改善前・後の数値の差分が小さいからです。よって、改善後の指標を確認するときは「誤差ではない」と判定するために有意差を確認する必要があります。誰でも使える有意差判定ツールがWeb上で公開されているので、ぜひ活用してください。

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この記事の著者

コンサルタント
細田 祐平 
戦略コンサルティング会社にて、通信業界向けに新規事業支援を行う。その後、マーケティング支援会社を共同創業し、リード獲得から営業まで担当、100社以上の支援に携わった。才流では、新規事業開発やマーケティング支援のコンサルタントとして活動。
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