亀井 翔伍
Kamei Shogo- 職種
- シニアコンサルタント
才流(サイル)が掲げる「メソッドカンパニー」という理念。その言葉を、現場で体現しているのがシニアコンサルタントの亀井 翔伍(かめい しょうご)だ。
BtoBマーケティング組織の立ち上げから新規事業開発まで。メガベンチャーで13年にわたって幅広い経験を積んだ亀井は、2024年5月に才流へ入社。顧客支援の現場で個人の経験を型に変え、才流のメソッドとして社会に還元し続けている。
「個人の知見が組織の知に、そして社会の知に進化していく。これがまさに才流の強みだと実感しました」
知的好奇心を原動力に、常に未知の領域へ挑戦し続ける亀井。彼が才流を選んだ理由、メソッド開発の舞台裏、そしてコンサルタントとして大切にしている価値観について話を聞いた。
事業会社での13年を経てコンサルタントへ
ー亀井さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
亀井 大学卒業後、新卒で楽天に入社しました。楽天カード株式会社に配属され、カードの利用促進や広告施策を担当。その後、フリマアプリ「ラクマ」の立ち上げにジョインして、マーケティングやディレクションなどを担当しました。
楽天に約5年間在籍した後、マネーフォワードに転職。約8年の在籍期間中、BtoBマーケティング組織の立ち上げや新規事業開発、M&A子会社のPMIなどに携わりました。
ー楽天時代に学んだことで、今も活きているものはありますか。
亀井 「楽天主義」ですね。特に「GET THINGS DONE」と「スピード!!スピード!!スピード!!」は今でも強く意識しています。
「GET THINGS DONE」は、何が何でも達成するという考え方です。「ここまでやったからいいだろう」は言い訳でしかなく、達成できなければそれはただの自己満足。今でもその感覚は染みついています。
「スピード!!スピード!!スピード!!」も徹底していました。意思決定の際、今決まらないのなら明日も決まらない。だから今決めるんだ、というカルチャーです。これは意思決定だけでなく、日々のタスクも同じです。“明日やろうは、バカやろう”――今日できることを明日に回すのは、ただの先送りでしかない。この思想は今も自分の仕事の軸になっていますね。

ーマネーフォワード時代で最も印象に残っていることを教えてください。
亀井 BtoBマーケティング組織をゼロから立ち上げたことですね。
マネーフォワードはもともとテックタッチ中心、営業を介さずにWeb経由で販売をしていた会社でした。しかし、ターゲットを中堅企業に広げていくことになり、営業組織が必要になったんです。
そこで、当時注目を集めていた『THE MODEL(ザ・モデル)』(福田康隆氏著)を参考にしながら、BtoBマーケティングの仕組みをつくっていきました。デジタルマーケティング、展示会、インサイドセールスの立ち上げなど、全方位で経験しましたね。
ー他に印象に残っているエピソードはありますか。
亀井 新規事業の立ち上げです。会社設立を支援するサービスだったのですが、社内や専門家の意見だけを聞いて、見込み顧客にインタビューをしていませんでした。結果、まったく使われずに数か月後にクローズすることになりました。
そこから軌道修正してサービスを作り直したところ、これがうまくいって今も順調に運営されています。
最初の失敗があったからこそ、顧客視点の重要性を身をもって学べました。社内の賛成が多くても、市場に受け入れられるとは限らないのだと。
ー多様な経験をしてきたのですね。なぜ転職を考えたのでしょうか。
亀井 8年間で本当に多くの経験をさせてもらい、BtoBマーケティングの全体像を見渡せるようになりました。ひととおり経験できたからこそ、次は未経験の領域にチャレンジしたい、もっと幅を広げたいという思いが強くなったんです。
ー転職活動では複数のコンサルティング会社を検討されたと伺いましたが、なぜ才流を選んだのでしょうか。
亀井 私の中では「コンサルといえば才流」という確信がありました。前職時代から才流のコンテンツを教科書のように読んでいたので、問い合わせフォームから自分で応募したんです。
決め手は3つあります。1つ目はメソッドへの共感。才流の体系的なフレームワークに何度も助けられてきました。2つ目は未知の領域への挑戦。さまざまな業界を見られるのは魅力的でした。3つ目は働き方です。フルリモート、週4.5日で子育てとの両立ができる。茨城に住みながら働けるのも大きかったですね。
コンサルは未経験でしたが、さまざまな業界を見られる、新しいことに挑戦できる。そんな期待感で入社を決めました。
経験をメソッドに変え、社会に還元する
ーコンサルタント未経験で才流に入社した感想を教えてください。
亀井 入社前は「コンサルは戦略を考えるだけで、実行はお客さま自身が担う」というイメージだったんです。自分で手を動かして実行するほうが好きなので、物足りないかもしれないと思っていました。
でも実際はまったく違いました。戦略を立てるだけでなく、お客さまが実行できる状態にするまでが大変なんです。説得するための素材を集めて、説明の組み立てを考えて、それを繰り返す。自分で実行するよりも、お客さまと一緒に実行まで伴走することの方が、はるかに難しかったですね。

ー印象に残っているプロジェクトはありますか。
亀井 あるお客さまのナーチャリング支援プロジェクトです。この案件で特に印象的だったのは、過去に例のない「ナーチャリングアセスメント」というメソッドを開発できたことです。
ーナーチャリングアセスメントとは、どのようなメソッドなのでしょうか。
亀井 従来、ナーチャリングの課題は「なんとなくうまくいっていない」という漠然とした認識にとどまることが多かったんです。私が担当したお客さまも何から改善すべきかわからない状態でした。そこで、ナーチャリングを8つの観点から体系的に評価する手法を開発しました。
各観点を3段階で評価して可視化することで、現状の課題と改善の優先順位を明確にできました。お客さまからは「どこから手をつければいいかが明確になった」と高評価をいただきました。
※関連記事:ナーチャリングアセスメントのメソッド【施策管理テンプレート付き】
ーそのメソッドは才流の中でも共有されているのでしょうか。
亀井 はい。この手法は才流のメソッドとして型化され、社内で共有されています。現在は公開メソッドとしてWebサイトでも公開されていて、他のコンサルタントも活用できる再現性の高いフレームワークになりました。
過去に例がない案件だったので、メソッドをつくる側にもなれた。それが今後のお客さま支援にも活きていくし、才流の「メソッドカンパニー」という理念を体現できていると感じています。
個人の知見が組織の知に、そして社会の知に進化していく。これがまさに才流の強みだと実感しました。
ーそのプロジェクトの成果はいかがでしたか。
亀井 リードナーチャリング施策のKPIであるSQL(受注確度が高いリード)が、目標の2倍を達成しました。また数値面での成果はもちろん、それ以上に大きかったのは、属人化を防ぐKPI設定の仕組みを確立できたことです。
そのほか、プロジェクトと並行して作成した経理担当者向けアンケートのデータが、その後の広告出稿先の選定や分析にも活用されています。マーケティング部門全体で、仮説検証のサイクルが格段にスピードアップしたと伺っています。
※関連記事:メンバーの高い実行力でSQL目標の200%を達成。リードナーチャリングの体制構築をご支援
誰かが必ず助けてくれる。知を共有する文化
ー入社前と入社後で、才流の印象に違いはありましたか。
亀井 ありましたね。入社前はWebサイトの社員プロフィールの写真を見て、「みんな怖そうだな、厳しそうだな」と思っていたんです(笑)。いかにも厳格なコンサルタントという雰囲気で。
でも実際に入社してみると、Slackでは業務の合間に冗談を言い合ったり、絵文字でリアクションし合ったり。お客さま支援ではプロフェッショナルに徹していますが、社内のコミュニケーションはとてもフランクで温かいんです。外から見た印象とは大きく異なりましたね。
ー才流の組織文化で、特に印象的だったことはありますか。
亀井 相談チャンネルの存在ですね。全社員がスレッドを見ていて、知っている人が回答してくれます。領域を問わず、誰かが必ず助けてくれるんです。こんな会社はなかなかないですよ(笑)。本当に驚きましたね。
また、才流には人事評価制度がないんです。「顧客の評価がコンサルタントの評価」という考え方なので、上司の顔色を伺うのではなく、お客さまの成功に集中できる。社内政治が不要で、純粋に成果にコミットできるのは大きな魅力ですね。

ー案件を進める体制についても教えてください。
亀井 才流では、案件に必ずメインとサブの2名体制でアサインされます。初案件でも、ベテランメンバーのサポートを受けられるので、学びながら実践できる環境が整っています。
ー働き方の面ではいかがですか。
亀井 フルリモート、週4.5日という働き方は、家族との時間を大切にしたい私にとって理想的です。2022年には茨城に家を購入して移住しました。子育てしやすい環境で、東京まで1時間半程度。フルリモートだからこそ実現できた生活ですね。
水曜午後のお休みのおかげで、仕事で多少大変なことがあっても乗り切れるんです。運動や趣味でリフレッシュすることで、疲れもストレスも打ち消されますから。
知的好奇心を原動力に価値を生み続けたい
ー才流でコンサルタントとして働く魅力を教えてください。
亀井 私には、常に未知の領域に挑戦したいという思いがあります。それが自分の知的好奇心を満たすし、結果的にお客さまに提供できる価値の幅も広がるんです。
才流では、食品メーカー、製造業、SIerなど、事業会社では関わることのなかった多様な業界を支援できています。この1年間でも、はじめての研修案件、はじめての大企業の新規事業支援など、毎回新しい学びがありました。これがコンサルの面白さだと実感しています。
IT・SaaS領域の知見は自分の強みですが、事業会社ではどうしても特定の業界・ターゲットに限定されてしまう。ですが、才流なら自分の専門性を幅広い業界に応用できます。そこに魅力を感じています。
ーお客さまと向き合う中で、亀井さんが大切にしていることは何でしょうか。
亀井 一番大切にしているのは、お客さまに本当の意味で価値を提供できているか、お客さま自身が価値を実感してくださっているか、という点です。
コンサルタントだからといって、すべての答えを持っているわけではありません。わからないことがあればお客さまと一緒に調べて、一緒に考える。お客さまのチームの一員として伴走し、課題解決に向けて共に歩んでいく姿勢を大切にしています。
ー才流でのコンサルタントとして、今後どのような挑戦をしていきたいですか。
亀井 自分の専門領域をもっと広げていきたいですね。常に未知の領域に挑戦することで、自分の知的好奇心も満たされますし、結果的にお客さまに提供できる価値の幅も広がります。それが、より多くのお客さまの成果につながると信じています。
才流のコンサルタントとして、経験を型に変え、それを社会に還元していく。この循環を続けながら、現場で価値を出し続けるプレーヤーでありたいですね。

(撮影:ヤマダヤスヒコ)