オンボーディングの進め方

パートナーと契約を締結したら、パートナーが受注を獲得できるようにオンボーディングを進めていきます。

パートナーのモチベーションが高いうちに、パートナービジネス立ち上げの5ステップのStep2. 売れる一人目の発見に集中し、そのパートナーにおける一人目の営業担当者をつくりましょう。

図版:Step1・売れる型の発見、Step2・売れる一人目の発見、Step3・売れるパートナーの創出、Step4・売れるパートナーの拡大、Step5・ロイヤリティプログラムの設計が階段状に並んだ図
パートナービジネス立ち上げの5ステップ(再掲)

パートナーのモチベーションが最も高いのは契約直後の3か月

パートナーのモチベーションが最も高いのは、契約直後の3か月。この期間にパートナーが成功体験を得られれば、両社の取り組みは加速します。

3か月後に得たい成功を定義し、パートナーのキーパーソンと合意。達成に向けた行動計画に落とし込みましょう。基本的には受注を目指しますが、場合によっては1件の紹介やパートナー独自のサービスプランの作成などを成功の定義として設定することもあります。

図版:「パートナーは契約直後の勉強会でモチベーションが上がり、顧客に商品・サービスを紹介します。何件か紹介して商談化しなければ、急速に熱量が冷めていきます。」という文章と、よくある勘違い(商談化、受注まで一貫して紹介意欲が上がる)と実態(勉強会後に紹介意欲がピークに達し、その後徐々に低下するが、再び商談化、受注で上昇する)を示すグラフの画像
パートナーのモチベーションのイメージ

パートナーの営業体験を向上させる階段設計

パートナーの営業担当者は1 件の受注体験を積むと、継続して顧客に提案したくなります。認知・理解・提案・受注のステップを順番に踏んで、成功体験を醸成するようにしましょう。

メーカーは、パートナーの営業担当者がステップを順番に踏むのを支援します。

図版:営業担当者が段階を上ってエヴァンジェリストになるまでのステップとして、認知(選定意思決定者との関係構築)、理解(事例共有会、勉強会、個社別の実績集)、提案(商談同席、案件提供)、成功(受注、顧客の成果、他顧客に提案)、エヴァンジェリスト(積極的に売る、社内外での登壇、表彰)という段階を示す階段の画像
パートナーの営業体験を向上させる階段設計

オンボーディングの目標と行動計画の例

パートナーへの支援内容を整理したものが、オンボーディングの目標と行動計画になります。

オンボーディングの内容や行動計画は企業や商品・サービスによって異なりますが、一般的なものを参考として紹介します。

図版:1か月目は営業担当者との接点強化、2か月目は課題把握と対策立案、3か月目は1件の受注を目指すステップを示した図
オンボーディングの目標と行動計画の例

オンボーディング施策の代表例と工数・コスト・効果の目安

参考として、オンボーディング施策の代表例と工数・コスト・効果の目安を紹介します。オンボーディング施策は、大きく営業支援・環境構築・関係構築の3つに分けられます。

営業支援

営業支援の施策には、次のようなものがあります。

施策の例工数コスト効果
顧客との商談に同席する
ウェビナー、パートナーの顧客向け個社勉強会を企画する
案件を紹介する
受注(紹介)事例をパートナー社内で共有する
営業支援の施策例と工数・コスト・効果の目安

環境構築

環境構築の施策には、次のようなものがあります。

施策の例工数コスト効果
最新資料を常時閲覧できる仕組みをつくる
パートナーの社内イントラに、資料や問い合わせ先を掲載する
ビジネスチャットグループを開設する
日程調整ツールを利用する
環境構築の施策例と工数・コスト・効果の目安

関係構築

関係構築の施策には、次のようなものがあります。

施策の例工数コスト効果
まずは関連部門の2割の人と連絡が取れる状態にする(最終的には8割を目指す)
勉強会を開催する
商品・サービスに対して積極的な営業と、1on1面談をする
パートナープロファイルを作成する
パートナーのオフィスに常駐・出向する
会食を設定する
週に1回、案件以外で接触する
関係構築の施策例と工数・コスト・効果の目安
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