A/Bテストは、サイト改善やリニューアルのときによく用いられる検証手法です。たとえばCTAのデザインについてパターンAとパターンBを用意し、ユーザーの反応を確認します。仮にパターンAが多くクリックされたのであれば、パターンAが優位であるとみなし、改善やリニューアルで採用します。より成果が得られる選択ができるというメリットがあります。
しかし才流では、BtoBサイトにおいては細かなA/Bテストの積み重ねは不要であると考えます。たとえば月に数百万のセッションがあるサイトであれば、コンバージョン率を1%から1.1%に上げられたときのインパクトは大きいでしょう。A/Bテストの費用対効果も高くなります。
一方、BtoBサイトのセッション数はほとんどの場合、月に数千、多くても数万程度。仮に月のセッション数が5,000の場合、コンバージョン率を0.1ポイント上昇できたとしてもコンバージョン数は5件しか増えないのです。それゆえに細かなA/Bテストを重ねて、コンバージョン率を上げる努力をするよりも、新たなチャネルを開拓し、認知拡大や集客強化に注力するほうがインパクト・費用対効果ともに大きくなります。
BtoBサイトにおいては、まずはコンバージョン率1%以上を目指し、達成したらサイトの改善は一旦ストップしましょう。効果的な施策はほかにもっとたくさんあるはずです。