展示会出展の成果を振り返った結果、目標を達成していない場合は改善策を検討します。ここでは、主な改善ポイントを解説します。
名刺・バーコード獲得数
名刺・バーコード獲得数が未達の場合は、次の3つをチェックしましょう。
来場者数
当該展示会の来場者数が大きく減っている場合は、翌年の目標値を見直します。その結果、投資対効果が見合わないようであれば、翌年以降の出展を見合わせることも検討します。
小間位置
人通りの少ない小間位置だった場合は、出展する小間位置を見直します。そのためにも展示会当日は、人通りが多い小間位置を確認しておきましょう。
集客方法
来場者数も小間位置も問題がなければ、集客方法を見直します。
ノベルティや声かけは来場者の興味・関心をひくものだったか、集客スタッフは積極的に声かけをしていたか。また、声かけ後にバーコードスキャンの打診を欠かしていなかったか、スタッフの数は十分だったかなどを振り返りましょう。
有効リード数
有効リード数は、学生や競合他社などの明らかにターゲットではないリードを除外したリードの合計数のことです。
自社で有効リード数をコントロールすることは難しいため、目標を達成するために必要な名刺・バーコード獲得数、ヒアリングシート獲得数を実績に基づいて見直しましょう。
ヒアリングシート獲得数
ヒアリングシート獲得数が未達の場合は、次の2つをチェックします。
集客スタッフ・説明員のパフォーマンス、配置場所
- ブースの前で来場者に声をかけ、バーコードをスキャンしたあとにしっかりブース内へ誘導
できていたか - ブースに入ってきた来場者に対して、説明員が積極的に声をかけていたか
- 来場者の導線に対して、ブースが入りにくくなっていなかったか
- ブースへの導線を集客スタッフや説明員が塞いでいなかったか
小間位置・ブースのレイアウト
- 商品・サービスの内容を端的に伝えるアイキャッチの設置、声かけができていたか
- 来場者にとって魅力的なアイキャッチになっていたか
- (小間が一面開放だった場合)二面開放や三面開放に変更すれば成果が出そうか
Web面談のアポイント数
Web面談のアポイント数が未達の場合は、次の項目をチェックします。
- フォローの開始スピード(リード獲得の翌日に着手できているか)
- リードの判定方法とフォロールール
- 対象外のリードを明確に弾けているか
- コールスクリプト
コールスクリプトは、架電の理由を冒頭で話せているか、アポイントを明確にオファーできているか、顧客の課題にあわせたトークができているかどうかを確認してください。
商談数
商談化率を自社でコントロールすることはできません。本ガイドの第1章「リードナーチャリングとは」でも説明したとおり、顧客の検討フェーズが変わる理由は、顧客企業内のさまざまな事情によるものだからです。
したがって、商談化率の実績をベースにして、名刺・バーコード獲得数やヒアリングシート獲得数の目標を見直しましょう。また、あまりにも商談化率が低い場合は、次年度以降の出展は見合わせることも検討します。