第2章では、展示会出展の投資対効果を試算し、獲得すべきリード数を明らかにします。
なお、本ガイドでは、支出したコストに対して得られる成果や効果を測る「費用対効果」ではなく、投資した資金に対して得られる収益の割合を示す「投資対効果」という言葉を用いています。
展示会出展は単なるコストではなく、収益を生み出し、中長期的に寄与しつづける戦略的な取り組みであるためです。
投資対効果を試算する目的は、大きく次の2つに分けられます。
目的1.マーケティング予算の最適化
1つ目の目的は、展示会への投資が経済的に合理的かどうかを判断することです。
投資対効果を試算すると、マーケティング予算を最も効率的に配分する予算計画を立てられるようになります。投資対効果が低いと判断した場合は、ほかのマーケティング施策へのシフトを考えるための根拠にもなるでしょう。
目的2.目標設定
投資対効果の試算は、リード獲得数や受注数などの具体的な目標を設定し、それに基づいて展示会の成功を測定するのにも役立ちます。
これらを踏まえて、投資対効果を試算してみましょう。