出展社はどのような目的をもって展示会に出展するべきなのか。ここでは企業が展示会に出展することで得られる成果と本ガイドで目指すゴールについて説明します。
展示会出展で出展社が得られる4つの成果
展示会に出展することで、出展社は次のような成果を期待できます。
- 自社、および商品・サービスの認知拡大
- リードの獲得
- 商談の獲得
- 商品・サービスへのフィードバックの獲得
出展社は、展示会で自社のブースを構えて商品・サービスの実機展示やデモンストレーション、カタログ・パンフレットやお役立ち資料の配布、セミナーなどを実施できます。
また自社のブースを訪れた来場者と直接コミュニケーションをとることも可能です。
こうした活動により、自社や商品・サービスの認知拡大が狙えます。来場者と直接コミュニケーションがとれた場合、名刺交換によるリードの獲得、来場者の状況や反応によっては商談の獲得も期待できるでしょう。
さらに来場者との情報交換やヒアリングを通して、商品・サービスへのフィードバックを得ることも可能です。
本ガイドではリード獲得率5%を目指す
展示会出展は先述したとおり、さまざまな成果が得られます。しかし、これらすべてをまとめて達成するのは難易度が高く、現実的ではありません。
なぜなら、出展の目的によって自社がとるべき出展戦略やブースのレイアウト、運営方法は大きく異なるからです。
本ガイドでは、BtoB展示会でのリード獲得に焦点を当て、リード獲得率(リード獲得数 / 展示会来場者数)5%の達成を目標として、展示会出展に取り組んでいきます。この目安は、才流が国内企業の顧客のマーケティング支援をする過程で得たものです。
なお、リード獲得率5%は初めて展示会に出展する場合の目標値です。すでに出展実績がある場合は、実績に基づいて目標値を設定してください。くわしくは第3章で説明しますが、名刺・バーコードを獲得する場合は展示会来場者の5〜10%が目安になります。