• メソッド
  • 「求人ボックス」と「スタンバイ」、どこで差がついたのか?

「求人ボックス」と「スタンバイ」、どこで差がついたのか?

BtoBマーケティング
才流コンサルタント
黒須 敏行

価格コムの「求人ボックス」と、ビズリーチ運営の「スタンバイ」。同じようなビジネスモデルを採用している2サイトですが、その伸長には明らかな差がついているように見えます。この差はなぜ生まれたのか、コンサルタントの黒須が分析します。

※本記事の内容は、2018年10月9日公開時点の情報です

才流では成果が実証されたメソッドにもとづき、マーケティング戦略立案から施策実行まで支援しています。マーケティング活動で課題がある方はお気軽にご相談ください。⇒サービス資料の無料ダウンロードはこちら

両者の差はどこで生まれたのか

価格コムが運営する「求人ボックス」の利用者数が増えています。

求人ボックス

求人ボックスは、さまざまな求人メディアの情報をまとめ、企業からクリック型の掲載課金を募るというモデルで運営されています。

求人ボックス

求人ボックスのリスティング広告

オリジナルコンテンツではないのでSEO的には厳しいのではと思っていたのですが、価格コムのIR資料を見ると、月間利用者数が30万→140万と大きく増加していました。

※出典:2019年3月期第1四半期 決算説明資料(株式会社カカクコム)

一方でビズリーチ社が運営する「スタンバイ」。こちらも「求人ボックス」と同じビジネスモデルのサービスです。

スタンバイ

リリース当時は、とにかくメディア記事を量産していましたが、後発の求人ボックスに抜かれているように見えます。

shrefsオーガニック流入

どうしてこういったことになってしまったのか?

そもそもクロール型のサービスはSEO的にどうなのか?

このあたりを整理しましょう。

なぜ求人ボックスが伸びたのか?

こういった検索サービスのSEO施策のトレンドとして、エリアページなどの一覧ページを強化するためにメディアを連携して記事を量産するという手法がありました。

しかし、求人ボックスやスタンバイ、ほかのさまざまな施策の結果を見ていると、一覧ページに関連のない記事コンテンツはSEOに寄与しないと感じます。厳密にいうと、記事単体のオーガニック流入は伸びるものの、コンバージョン貢献の高い一覧ページのSEO貢献にはなりません。

求人ボックスとスタンバイの流入キーワードを見てみると、スタンバイの記事にはトラフィックが集まってますが、求人ボックスは一覧ページのSEOが伸びています。

スタンバイのLPコンテンツ

#
キーワード
順位
URL
コンテンツ
1
スタンバイ
1
TOP
2
公認会計士
5
記事
3
マンション管理士
3
記事
4
測量士補
3
記事
5
通関士
3
記事
6
図書館司書
1
記事
7
アクチュアリー
4
記事
8
在宅
バイト
4
記事
9
司書
2
記事
10
薬剤師
資格
1
記事

求人ボックスのLPコンテンツ

#
Keyword
Position
URL
コンテンツ
2
アニメ 動画
8
一覧ページ
3
求人
3
検索ボックス
4
在宅ワーク
8
一覧ページ
5
在宅ワーク
9
一覧ページ
6
在宅ワーク
データ入力
1
一覧ページ
7
データ入力
在宅
1
一覧ページ
8
求人ボックス
1
TOP
9
治験 バイト
3
一覧ページ
10
大丸札幌
4
一覧ページ
11
在宅ワーク
パソコン
1
一覧ページ

こういった結果はSEOに対する考え方からきているのと思うのですが、ポイントをいくつか整理しましょう。

ポイント1.そもそも、どういったコンテンツを作るのか

求人ボックスの一覧ページには、以下のような情報が掲載されています。

青森県の人気の求人検索ランキング

こういった情報は、以下の観点で最高のSEOコンテンツとなります。

  • ユーザフレンドリーなのでSEO効果があり
  • 編集コストがゼロ

また、このようなコンテンツはクローリングメディアしかできません。

一方、スタンバイを見ると、人の手を使った編集コンテンツを大量に用意しているのがわかります。

※参考:公認会計士になるにはどんな資格が必要?気になる年収と将来性も解説

このような記事は当然ながらコストがかかります。また、トラフィックは増えますが、コンバージョン率が非常に低くなります。

ポイント2.コーディング

ここでは、スタンバイのコーディングを解説します。

インデックスさせるページにnofollow

スタンバイは詳細ページを用意していますが、そのページに対してnofollowをしています。

広報の全国の新着求人1

広報の全国の新着求人2

こういった施策では、詳細ページにcanonicalやnoindexをかけるのですがそういった工夫はありません。

内部リンクのURL

求人ボックスにもスタンバイにも内部リンクがありますが、スタンバイは内部リンクのURLと順位を上げたいURLが別々になっているように見えます。

スタンバイの内部リンクURL

内部リンク①

内部リンク②

スタンバイはこのようにsearch?q=というパラメータがついており、canonicalやnoindexもはいってません。

一方で検索結果にランクインしているURLをみると、以下のようになっています。

https://jp.stanby.com/r_1dcdd6d07eb0bafb9e3e68119d364450

求人ボックスは、サイト内の内部リンクと検索結果ランクインURLは同じです。

クロール型のサービスって、SEO的にどうなの?

クロール型求人サービスの親玉にあたるindeedのトラフィックを外部から見ると、伸びています。

オーガニックトラフィック

またindeedを買収した出木場氏は、インタビューで以下のように語っています。

UU数は、クッキー(Cookie:Webサイトがユーザーの利用情報をユーザーのPCに記録して保存する仕組み)の数なので、変な話、コントロールできてしまう。

そこで、UU数に加えて聞くのが、例えば1ユーザー当たりのページビュー(PV)数とかサイトの滞在時間とかです。

いわゆるSEOコンサルタントと呼ばれる方たちに、Indeedと言えばSEOをいろいろやっている会社だよね、とか言われることがあります。

でも、SEOはいろいろな側面があるんです。

要はトリッキーにPVを上げようとして、バックリンクをちょっと小細工して見せるとか、タグを書き換えてユーザー数をコントロールするとか。そういうテクニック的なことが、いっぱいあるんです。

けれど、本当に重要なのは、ユーザーが、いわゆるタイム・オン・サイト、そのサイトに来た時に何分いたかということが大事で、それはコントロールできない。

グーグルの何がすごいかって、1人当たりがたくさんのページを見ていたり、長くサイトにいるということでしょう。だから、そういうことを聞きました。

【直撃1万字】Indeed出木場CEOが明かす「83%成長の秘密」

これを見るとindeedはリクルートから買収される際に以下のような状況だったことが予想できます。今も同じ水準か、それを上回っている可能性が高いでしょう。

  • 滞在時間がなく長い
  • ユーザあたりの遷移数が多い

ちなみに、こういったクローリングサービスはビジネスモデル的にGoogleと競合します。

一方で滞在時間が長い、ユーザがサイト内を多く回遊しているという状況は検索結果に戻ってこない=ユーザが課題を解決できているというGoogleの理念にとって望ましい状況なので、SEOが伸びているということなのでしょう。

まとめ

結論として、「求人ボックスはすごいが、Indeedはもっとすごい」

才流では成果が実証されたメソッドにもとづき、マーケティング戦略立案から施策実行まで支援しています。マーケティング活動で課題を感じている方はお気軽にご相談ください。⇒才流のサービス紹介資料を見る(無料)

才流がわかる3点セット(会社概要・支援実績・サービスの特徴)をダウンロードする

メルマガ登録
BtoBマーケティング・法人営業・新規事業に役立つメソッドをはじめとして、
セミナー開催情報、支援事例などをお届けします。

本記事に関連するサービス

この記事をシェア
資料請求
才流のサービス資料をダウンロードいただけます。BtoBマーケティング支援や営業支援のサービスをご検討の方はぜひご一読ください。
ご相談・お問い合わせ
お客様のBtoBマーケティングや営業活動における課題解決をサポートします。お気軽にご相談ください。
メルマガ登録
BtoBマーケティング・法人営業・新規事業に役立つメソッドをはじめとして、セミナー開催情報、支援事例などをお届けします。
閉じる
画像